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【街物語】(4)「天然コケッコー」漫画のままの田舎 島根県浜田市 (1/3ページ)

2008.1.4 16:23
このニュースのトピックス街物語
「天然コケッコー」のそよや大沢が住む村の「メーンストリート」(集英社文庫)。原作者、くらもちふさこの母方の親戚がが住む集落の風景そのままだ【次の写真と比べてみてください】「天然コケッコー」のそよや大沢が住む村の「メーンストリート」(集英社文庫)。原作者、くらもちふさこの母方の親戚がが住む集落の風景そのままだ【次の写真と比べてみてください】

 青い空の下、陽光を照り返してきらきらと輝く日本海で泳いだこと。大人も子供も熱狂した伝統舞踊の石見神楽。いとこが飼っていたチャボ。そして海と山に囲まれた小さな集落から聞こえる、家族の笑い声。

 くらもちふさこ(52)には忘れられない夏の原風景がある。人口7000人ほどの町、島根県三隅町(現浜田市)にある母の実家を初めて訪ねたのはいつごろだったか。きっと、母は小さな小さな自分の手を引いていたに違いない。何時間も寝台列車に揺られて着いた国鉄(当時)浜田駅から、さらに車で約20キロ。山を背に数十戸が寄り添うように暮らす集落で、妹やいとこと自然の中を飛び回るのが、ふさこの夏休みだった。

 そして数十年後。「いつもポケットにショパン」などの人気作を送り出し、少女漫画家としての地位を築いていたふさこの元に長期連載の話が舞い込む。ふさこの脳裏にふと蘇ったのは、あの夏の日々。

 「あれ、描いてみようかな」

           ■■■

 ふさこが平成6年から約6年間にわたって月刊誌「コーラス」に連載した「天然コケッコー」は、S県の小さな村で繰り広げられる青春物語だ。

 生徒数6人の小中学校に、東京から男の子が転校してくる場面から物語は始まる。

 《なんかしら ファッション雑誌の中からとびだしてきたみたい とってもあたし達と同じ素材で出来てると思えーん》

 服装や話し言葉、東京の話など、転校生、大沢広海の一挙手一投足に驚き、あこがれる村の子供たち。一方で大沢も、病院もゲームセンターもない村を「なんもないとこ」と揶揄(やゆ)しながらも、人と人、そして自然が支え合って共存する世界を知る。

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「天然コケッコー」のそよや大沢が住む村の「メーンストリート」(集英社文庫)。原作者、くらもちふさこの母方の親戚がが住む集落の風景そのままだ【次の写真と比べてみてください】
くらもちふさこの母方の親戚が住む集落の風景。漫画「天然コケッコー」のそよや大沢が住む村のモデルとなった
「天然コケッコー」原作者のくらもちふさこ
「しまねお魚センター」は「天然コケッコー」に登場する大沢広海のアルバイト先のモデルになっている
観光客などでにぎわう「しまねお魚センター」。島根県や近隣地域の新鮮な海産物を販売している
JR浜田駅前の通りは「天然コケッコー」で主人公、右田そよと大沢広海の通学路として描かれている
JR浜田駅前。地元の伝統舞踊、石見神楽をモチーフにしたカラフルな看板が設置されている
「天然コケッコー」の中にも、石見畳ヶ浦はたびたび登場する
国指定天然記念物の石見畳ヶ浦。明治時代の大型地震や海水による浸食を受け、現在のように地面が隆起した特徴的な海岸となった
映画「天然コケッコー」で祭りのシーンを撮影した三隅神社。春には境内で5万本のツツジが咲き誇ることでも知られる=島根県浜田市
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