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急逝弁護士の遺志をイソ弁が継承 大阪 (1/2ページ)
交通事故の被害者支援に半生をささげ、昨夏事故で急逝した大阪弁護士会の松本誠さん=当時(55)=の遺志を継ごうと、イソ弁(居候弁護士)として松本さんから指導を受けた大嶋実弦(みつる)弁護士(37)が今年、被害者とともに歩み出す。被害者に冷たい“加害者天国”の実情を告発、交通死亡事故の捜査が「死人に口なし」状態になっていると批判し、常に被害者の声を代弁した松本さんの活動が、後継者という大きな実を結んだ。
大嶋弁護士が松本さんに出会ったのは、司法修習生時代の平成15年秋。就職活動で松本さんが所長を務めていた大阪市内の法律事務所を訪問。温厚で気さくな人柄にひかれ、翌年から勤務した。
松本さんは「交通事故の被害者専門」を標榜(ひょうぼう)し、加害者からの依頼は一切引き受けなかった。被害者遺族らでつくる「TAV交通死被害者の会」(大阪市)の協力弁護士を務め、相談があれば事故現場に足を運んで検証。捜査に疑問があれば警察や検察に乗り込んだ。
死亡した被害者に責任を転嫁する、加害者の供述に沿って処理される捜査の現場。業務上過失致死傷罪の起訴率低下と軽い判決、マニュアルに基づいて算出される損害賠償…。松本さんは自らの体験を踏まえ、被害者に冷たい日本の交通事故処理システムを批判し、自著「加害者天国ニッポン」(GU企画出版部)でも警鐘を鳴らした。
大嶋弁護士は「被害者とともに怒り、悩み、闘う。勝てば一緒になって喜ぶ。まさに二人三脚。法律家の目で見て難しい主張と分かっていても、被害者がこだわる部分ならとことん主張していた」と振り返る。
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