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新春対談「日本人の心」(3) 正論大賞・佐伯啓思氏、日文研教授・猪木武徳氏 (3/4ページ)

2008.1.3 14:27
このニュースのトピックス新春特別対談・インタビュー
猪木武徳国際日本文化センター教授猪木武徳国際日本文化センター教授

憧れ探して頑張らないと

 −−佐伯さんと通じるものがありますね。新年にあたって考えることは

猪木 教育問題でも、生徒が憧(あこが)れをもつような先生がいるとか、職場でこういう人になりたいという上司がいるとか、大人が頑張らないといけない。憧れを探すと。

佐伯 60歳すぎて憧れを探す?(笑)

猪木 年をとってくると、自然をみるときれいだなと。

佐伯 それは年をとらないと、実感しないですね。

猪木 自然の中に憧れを探すヒントもある。

佐伯 そうなんですよ。それを日本人はやってきた。季節がこれほど移り変わるのは日本独特だから。

 −−環境問題に対して敏感になってきたのも日本人の意識の根底に自然を愛(め)でるという心がある

佐伯 環境への関心は、表面的にみれば一種のファッションだが、そうみないで、そこに日本人の自然観があるとみたほうがいい。そういえば、日本の風景には陰影がなくなった。

猪木 温泉宿もみな同じになってしまった。デモクラシーと市場による均質化です。

佐伯 グローバル化の産物ですよ。グローバル化によって、活力になる国とマイナスに働く国があるんですね。アメリカとか中国はプラスに働く。もしかしたらロシアもそう。

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猪木武徳国際日本文化センター教授
30代のころから勉強会で共に研鑽を積んだという2人。対談は深刻なテーマながら、笑いが絶えない和やかな雰囲気で進んだ
佐伯啓思・京大教授

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