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新春対談「日本人の心」(1) 正論大賞・佐伯啓思氏、日文研教授・猪木武徳氏 (1/4ページ)
このニュースのトピックス:新春特別対談・インタビュー
政治の混迷、相次ぐ凶悪な事件…。日本社会は崩壊寸前の状況にある。平成20年の始まりにあたって、第23回「正論大賞」受賞者の佐伯啓思・京大教授が、友人でもある猪木武徳・国際日本文化研究センター教授と混乱の背景にある問題について縦横に語り合った。戦後民主主義や米国との関係をどう考えればいいのか。そこから、今、日本人に必要な心構えがみえてくる。(司会・構成 正論調査室次長 羽成哲郎)
−−佐伯さん、正論大賞受賞改めておめでとうございます。平成19年はいろいろなことがありました
佐伯 ありがとうございます。日本社会全体がこの数年間、地盤沈下しているというか、あちこちに問題が噴出しているという印象があります。
−−政治が混迷した年でした
佐伯 参院選の本来の争点は、安倍晋三首相(当時)が唱えた「戦後レジームからの脱却」、憲法改正、教育改革などだったはずです。イラク戦争をどう考えるかというのも重要な論点だった。しかし、閣僚のスキャンダルとか年金問題が争点になってしまった。政治だけでなく、情緒的なムードで社会が動いているという感じがするんです。
−−猪木さんはどうみていましたか
猪木 日本の強さは一般の勤労者が勤勉で質が高い点にあるといわれていた。そういう社会構造だった。最近起きている不祥事では一番強かったはずの部分すら、ほころびが見えてきています。



