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国税局「酒類鑑定官」とは杜氏の指導役? (1/2ページ)

2007.12.30 23:58
白衣を着て新酒の利き酒をする酒類鑑定官の木曽邦明さん(左)。国税局職員の重要な業務だ=神戸市灘区白衣を着て新酒の利き酒をする酒類鑑定官の木曽邦明さん(左)。国税局職員の重要な業務だ=神戸市灘区

 酒造りのプロである杜氏(とうじ)に酒造りを指導する−。全国の国税局には、こんな一風変わった「酒類鑑定官」という職員がいる。本職は税務調査の証拠品である酒や揮発油の分析だが、抜群の味覚と嗅覚(きゅうかく)を生かし、酒造メーカーの杜氏らに技術指導しているという。熱燗(あつかん)がうまい真冬を迎え、日本酒造りも最盛期。杜氏らが最後の仕込みに追われる中、鑑定官のアドバイスも熱を帯びている。

 「今回の出来はどんなもんでしょうか?」

 「ちょっと甘く感じられるけど、調和の取れたいい味じゃないですか」

 神戸市灘区の酒造メーカー「沢の鶴」の酒蔵。今冬仕込んだばかりの新酒について議論を戦わせているのは、杜氏でもある同社醸造部長の余田耕一さんと、大阪国税局鑑定官室長の木曽邦明さん。余田さんは「われわれとは違う意見を聞くことができますし、参考になる。勉強させてもらっています」と話した。

 「なぜ国税局職員が酒造りのプロである杜氏に指導なの?」と不思議に思われるかもしれないが、財務省設置法には国税庁の任務として「酒類業の健全な発達」と明記。職員の業務として、酒造りの指導が課せられているというわけだ。

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白衣を着て新酒の利き酒をする酒類鑑定官の木曽邦明さん(左)。国税局職員の重要な業務だ=神戸市灘区
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