ニュース: 生活 RSS feed
人気の陰で資金集めが課題 基金に期待、旭山動物園
このニュースのトピックス:動物園・水族館
動物本来の生態を見せる「行動展示」で人気を集め、昨年度は東京・上野動物園に迫る約300万人が訪れた旭山動物園(北海道旭川市)。雪に覆われた冬になっても混雑ぶりは変わらず好調さを保つ一方、新たな施設建設に向けた資金集めでは頭を悩ませている。
カバやキリンがいる総合動物舎は築40年。コンクリートの壁が一部はがれ落ちるなど老朽化が目立つ。あと10年で建て替えが必要とされることから、シマウマなどを加え、壮大なアフリカの自然を再現する新たな構想が持ち上がっている。
しかし運営する旭川市の反応は鈍い。建設費約20億円は、現在の旭山人気を支えるアザラシやペンギンなど4施設分を合わせた額にほぼ匹敵する。これまで起債した計約28億円も平成38(2026)年度までに返済しなければならない。
ある市議は「さらに10億単位の金は出せない」ときっぱり。580円(中学生以下は無料)の入園料を引き上げる案も出ているが、教育施設でもあり、簡単には実現しそうにない。
「今後、地方の自治体がすべての施設を整備するのは難しい」(小菅正夫園長)との見方から、平成19年9月にスタートしたのが「あさひやま“もっと夢”基金」。現金の寄付受け付けや動物園事業特別会計の剰余金からの積み立てが可能になり、20年夏には基金活用第1号となる「オオカミの森」がオープンする予定だ。



