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ミカン産地北上 佐渡で初出荷、温暖化影響 (1/2ページ)
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地球温暖化の影響で農作物の栽培地の“北限”が北上するとされているが、今年初めて新潟県佐渡市でミカンが出荷され、話題となっている。ミカンは和歌山県や愛媛県など関東以西の温暖な沿岸地域が主な産地で、これまでの北限は埼玉県、茨城県辺りとされていた。島内では、自家用にミカンの木を植えていた例はあったが、青果市場への大量出荷は初めて。佐渡産ミカンは酸味と甘みの絶妙なバランスが特徴で、地元は「北限のミカン」として売り出したいという。(田中幸美)
ミカンを初出荷したのは、佐渡市大杉の農業、金子博さん(60)。温州(うんしゆう)ミカンの早生(わせ)種の「興津(おきつ)早生」など約1トンを12月中旬までに収穫した。今月18日を皮切りに島内の青果市場に出荷したところ、珍しさも手伝って10キロ3500円の高値で取引された。
島内ではミカンを2、3本植えて自家用にしている農家も多い。インターネットで、消費者が甘みと同じくらい酸味を求めていることを知り、「冒険のつもりで始めた」(金子さん)。平成13年、日本海が見渡せる南側の斜面40アールに約500本の苗木を植えた。日本海側での栽培は例がないという。
これまで、北西の強い風や冬の寒さのため、葉が落ちたり枝が枯れたりして実がつかなかったが、昨年の暖冬で今季は作柄が良好となり、出荷を見込めるほどに。収穫したミカンは酸味が強すぎるため、約1カ月貯蔵庫に寝かせてから出荷する。金子さんは「今季も暖かいといいのだが」と温暖化を期待する。
新潟県佐渡農業普及指導センターによると、島内では小木など南部沿岸地域で、金子さんのほか3軒が昨年までに苗木を植えてミカン栽培に挑戦。「島ミカン研究会」を立ち上げ、協力して産地化を目指している。