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泥酔して暴れ、携帯で逆ギレも… 悪質化する航空機内の迷惑行為 (1/2ページ)
酔った揚げ句に暴れたり、携帯電話使用を注意されて“逆ギレ”したりするなど航空機内の迷惑行為が悪質化する傾向にある。密室状態の機内で大きな騒ぎになると、機長命令で身体を拘束、警察に出動要請するほか、降機させるため離陸直前に引き返すなど運航に支障が出る場合もあるという。国土交通省の調査では、携帯電話など電子機器使用に関するトラブルも急増している。(水野拓昌)
■泥酔した揚げ句
今年9月、モスクワ発成田行き機内で、泥酔状態のロシア人の男が大声を出し、周りの乗客とけんかするなど到着後、暴行の疑いで成田国際空港署に逮捕された。調べでは、薬物中毒の疑いもあり、機内では機長命令によって荷造り用テープで座席に固定させられた。
5月には、鹿児島発羽田行き機内で、男が酔って騒ぎ、1カ月後「酒に酔って公衆に迷惑をかける行為の防止等に関する法律」(酩規法)違反の疑いで東京空港署に書類送検された。調べでは、搭乗前から空港ラウンジで飲酒、座席に対する不満を述べたり携帯電話を使ったりして、客室乗務員に「お前らの態度はなっていない」など因縁をつけ、降りた後も空港ロビーで騒いだ。今年、羽田空港内での同法違反事件はほかに2件あり、泥酔者保護も7件あった。
■CAへのセクハラも
国土交通省によると、昨年、機内の暴行・器物損壊は30件あった。原因は「飲酒」が9件と最も多く、「注意を受けて逆上」が7件。ただ、航空会社から被害届が出るケースは多くなく、事件として摘発されるケースは少ない。
また、航空会社の関係者には「あまり表には出ないが、客室乗務員に抱きつくなど泥酔客によるセクハラ行為もないわけではない」という声も。
航空各社では、明らかに泥酔している乗客には搭乗時に声をかけて、搭乗便の変更を説得する場合もあるという。機内でもアルコールの提供を控えたり、注意を促したりしている。いずれも強制するわけにもいかないのが、航空会社側の悩みの種だ。アルコールの機内サービスを楽しみしている乗客もいる。
地上よりも気圧が低い機内は早く酔いが回るのか。航空各社で組織する定期航空協会によると、「アルコールが血中に吸収されやすいことは確かだが、酔いやすいと医学的に証明されているわけではない」という。