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【やばいぞ日本】座談会(3−2) (3/4ページ)

2007.12.20 03:42
このニュースのトピックス言語・語学
葛西敬之氏葛西敬之氏

 以前、外資と対等合併した会社の社長に「社内の公用語は何だ」と聞いたら「英語だけだ」というので、「あなたの会社はもう負けたということだ。いずれダメになります」と言いました。その会社は半年後につぶれた。

 英国が、「英国病」(注3)と言われるように没落が危惧されながらも地位を保ったのは、英語が世界の覇権言語だったからです。日本語はそうではない。日本がこれから生き残るには、だれかと手を組むことが必要です。

 相手を間違えたら滅びる。それはやっぱり米国であり、小泉、安倍両氏は正しい。日米同盟が基軸であることに異を唱える人々は、ものの本質を見誤っていると思う。

 現実的な処方箋(せん)は、太平洋を内海とする密接な日米関係をつくることです。その方向に動けば、「日本病」が進んでもなんとかなると思う。

 宮家 日本が劣化することで、その正しい政策ができなくなる可能性があるのが怖い。

 葛西 山折先生の経済成長率信仰見直しには全く同感です。経済成長による税収増を重視する「上げ潮路線」は疑問です。必要なのは、厳(きび)しめの想定による日本経済の正確な将来予測であり、その試算に基づいた処方箋を現実的に考えなければならない。

 政府は消費税率論から逃げているが、国鉄の運賃値上げと一緒で、ずっと逃げて最後にドカンと値上げしたらうまくいかなかった。それと同じことになるような気がする。

 山折 いまよく「国家戦略」という言葉を使うが、その場合の戦略を作り上げる方法は常に目的合理性に基づいている。しかし、例えば明治維新における政治家たちがやったのは、目的合理性に基づく認識はもちろんあったと思うが、それ以上に「覚悟の国家戦略」だった。

 今の日本社会にとっても重要なのは「覚悟の戦略」と思う。葛西さんが言われたようにいろんな見取り図を作って、その中で選択する。これは合理的に説明できない場合があるわけです。そのときにどう覚悟するか。それがない。「覚悟の戦略」という発想が。

 宮家 グローバル化への危機意識をみんなに持ってほしい。とりわけ政治家です。なぜなら政治決断をしない限り、われわれが言ったことはすべて絵に描いた餅(もち)。しかし国会が衆参両院でねじれ、今のままでは本当に大事な政治決断をするチャンスを失う。政争をやっている暇はない。

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葛西敬之氏
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