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【やばいぞ日本】座談会(3−2) (2/4ページ)
宮家 おっしゃる通りで、非連続的な形でしか日本は改革ができない。外圧がなければ、もしくは環境が激変しない限りできない。今の日本では山折先生が言われた良質の集団主義が劣化し、その中で個人主義も劣化している。こう言うと不愉快かもしれませんが、まだ落ちるところまで落ちていない。落ちて、1億2800万人全員が「これはダメだ」と思わないと、一致団結して改革しない。その間は改革しようとする立派な人の足をみんなで引っ張るだけです。
中満 倫理観の低下を私たちが感じていても、日本人ほど緻密(ちみつ)で勤勉でモラルが高い国はありません。
ただ難しいのは、これらの長所、強みが実は短所、欠点と紙一重です。緻密で勤勉だからこそ、いざというときにダイナミックな考え方ができず、リーダーシップを取る人間が出てこない。対外的な関係を築くときに相手を信頼し過ぎて主張しない。こういう性質を表裏一体で持っているからこそ、改革が難しい。だが、逆にそれらを両方得ることができれば、ものすごいパワーになると思います。
日本の劣化といいますが、例えばマンガやアニメの文化力は1960年代のビートルズに匹敵するぐらいの浸透力を持っている。しかしそうした力を結集するようないい意味での組織力、行動力が今、欠けています。
「日本と世界」ではなく、「世界の中の日本」へ、発想を転換するため、英語を公用語化するような思い切ったことが必要ではないでしょうか。
■英語の公用語化検討を 中満氏
−−英語だけの公用語化ですか
中満 もちろん国語化ではなく、日本語との併用です。官僚組織では重要な文書を必ず日本語に訳す。いかに時間と労力を使っているか。それを一切やめ、「そのまま読む」とすれば、英語を学ばなければ仕事ができなくなる。必要に迫られるわけです。
山折 明治以前では、中国文明と日本文明はそういう共存関係でした。漢字文化を日本列島文化は消化した。それをやれということですね。
葛西 江戸時代に2、3歳のころから漢文を読ませたような教育を一部の人に施すのはいいかもしれません。しかし、植民地のように他国の言葉で仕事をしなくてはならなくなったときには必ず支配される。

