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プラネタリウム番組「戦場に輝くベガ」 来年3月、東京で公開 (1/2ページ)

2007.12.5 10:58

 星が戦争に使われていた時代があった−。第二次世界大戦中、爆撃機の夜間飛行には海軍水路部が作成したデータをもとに、星の高度から自分の位置を測る「天文航法」が使われていたのだ。山梨県立科学館(甲府市)が天文航法を題材に制作したプラネタリウム番組「戦場に輝くベガ」。プラネタリウムで戦争を描くという異例の試みが反響を呼び、全国上映を目指し実行委員会が発足した。来年3月、海軍水路部のあった東京都中央区のプラネタリウム「タイムドーム明石」で上映される。(油原聡子)

 「戦場に輝くベガ」は、同館学芸員の高橋真理子さん(37)と甲府市立山城小学校教諭の跡部浩一さん(45)が脚本を手がけた約25分の作品だ。主人公ふたりの手紙のやりとりを中心に、影絵と写真で構成する。物語が静かに進行するなか、合間に投影される満天の星が想像力をかき立て、物語へと引き込む。

 制作のきっかけは、戦時中、天文航法を使っていた海軍で陸上爆撃機「銀河」の飛行記録をつけていた塚越雅則さん(87)=横浜市都筑区=と高橋さんの出会いだった。天文航法について初めて知った高橋さんは、プラネタリウム番組制作を着想。跡部さんと2人、平成17年秋から半年かけて天文航法に携わった人を中心に約20人を取材した。戦時中のあこがれの人を思って涙を流す女性、家族にも話したことのなかった戦争秘話を語ってくれた男性−。インタビューを記録したビデオは30本以上、取材ノートは5冊に及んだ。

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