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【メトロ80年(2)】日比谷線事故を教訓に
このニュースのトピックス:防災・交通安全
平成12年3月8日、地下鉄日比谷線中目黒駅の手前で走行中の車両が脱線。対向車両と側面衝突し5人が死亡、64人が負傷した。東京メトロの関根昌裕安全課長は「それまで営団(当時)に落ち度がある死傷者はいなかった。非常にショックだった」と振り返る。昭和2年の開通時にATS(自動列車停止装置)を導入し、常に最新の安全技術を取り入れてきた。
事故は車輪にかかる重量の不均衡、レールと車輪との摩擦増大などの要因が微妙に絡んだ「複合脱線」。当時そのメカニズム自体がよく解明されていなかったという。
「予測できなかったとはいえ管理の不徹底は確か。技術の集合体として鉄道全体をみることが必要だった。それが一番の教訓」(関根課長)。事故後、安全防災対策室をより組織横断的な安全・技術部に改編。新たな管理基準も設け、とくに脱線防止ガードは17カ所から304カ所に増えた。
事故から7年目を迎える前日の今年3月7日、東京都中野区の研修センター内に「事故に学ぶ展示室」を開設。部屋に入ると、脱線した車輪が付けた傷が生々しく残る枕木が目に飛び込んでくる。「2度と同じ過ちを繰り返してはいけない。事故を風化させてはいけない」とのメッセージだ。







