MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

【話の肖像画】徹底捜査せよ(4)前警察庁長官 漆間巌さん

2007.11.22 04:05
このニュースのトピックス言語・語学
警察大学校入校時。後列左から7人目が漆間さん=昭和44年7月警察大学校入校時。後列左から7人目が漆間さん=昭和44年7月

 ■「警察 おもしろそう」

 《警察庁長官として、しばしば“サプライズ”を起こし、警察組織に対して叱咤(しった)激励の発言をした。トップが考えを思い切って言うことによって組織に勢いをつけ、難局を乗り切ろうという考えからだった》

 −−昨年の新春の記者会見で「今年、勝負に出なければならないのは拉致」と発言。担当の警備局が慌てるということがありました

 漆間 それで、みんなやる気になって必死にやったでしょう。あれでずいぶん捜査に勢いがついたはずです。

 −−確かな見通しは?

 漆間 捜査力は信頼するにしても、どこかに「古い事件だ」という意識があると、うまくいかない。だからトップが思い切って言い切ってしまったほうが、改めて意識付けができて、仕事が進むだろうと思ったのです。

 あのタイミングを外してはできないとの思いもありました。捜査員はよくやった。しかし、被害者の帰国に至らなかったことは、実に残念です。

 −−警察関係の不祥事が起きると、「言語道断」などと厳しい言葉を使っていましたね

 漆間 それでも、不祥事の根絶は果たせませんでした。今年8月には、現職警察官が女性を射殺して自殺する事件も起きてしまった。

 《父は警視庁幹部、兄も警察庁キャリアという環境で育った。物心ついたころには、警察官への興味が芽生えていた》

 −−子供時代から警察とかかわりを

 漆間 こんなことがありました。幼稚園に通っていなかったので、小学校入学前は昼間から東京・目白の署長官舎の近くで遊んでいたのですが、昭和26年5月、貞明皇后が亡くなられ、遊び場だった目白通りを葬列の馬車が通ることになりました。興奮していたのでしょうか、道路を横切ろうとしたその瞬間、「おいっ」と声がして。沿道警戒の警察官に捕まっちゃったんですよ。

 −−警察にどんなイメージを

 漆間 物心ついたらおやじが署長で、官舎住まいでした。警察に興味をもちました。10歳上の兄が、警察庁に入っていまして、昭和39年ごろ、捜査2課長として宮城にいたところに、遊びに行ったことがあります。そのとき、捜査員が家に上がり込んで、別の部屋で、捜査の検討をしていたのが、実におもしろそうで。刑事にひかれましたね。(加藤達也)

                   ◇

【プロフィル】漆間巌

 うるま・いわお 昭和20年、東京出身。東大法学部卒。在モスクワ日本大使館1等書記官、警察庁外事1課長、警備局長、次長を経て今年8月まで長官。

このニュースの写真

警察大学校入校時。後列左から7人目が漆間さん=昭和44年7月

関連トピックス

PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。