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岡倉天心の“幻のオペラ”全3編が初上演へ (3/3ページ)

2007.10.8 21:32
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天心の世界

 上演場所は同大音楽学部の前身である東京音楽学校の施設で、国の重要文化財にも指定されている「旧東京音楽学校奏楽堂」(東京都台東区)。明治23年に創建された日本最古の木造洋式音楽ホールで、往時の雰囲気の中、天心の世界が表現される。

 上演前には、天心研究者によるトークセッションも予定。現在はキャスティングや演出の検討中で、10月末にも練習を開始。一般の人も観劇できる予定だ。

 六角教授は「四季が感じられる映像を映し出すなど、東洋と西洋の接点のようなものを出したい。天心が思い描いた世界が表現できれば」と話している。

 茨城大学教育学部の小泉晋弥教授(近代美術史)「岡倉天心については、美術や文学についての研究は進んでいたが、今回『白狐』が上演されることによって、演劇についての業績もクローズアップされ、天心の人物像の幅を広げることになる。当時、上演されていれば日本人が書いた最初の英語オペラで、日本の演劇史、音楽史にも大きな影響を与えることになるだろう」

 岡倉天心(1863〜1913年) 近代日本美術の発展に大きな功績を残した美術界の指導者。東京芸術大学の前身、東京美術学校の開校にも深くかかわり、27歳の若さで2代目校長となり、横山大観や下村観山などの作家を育てた。退校後は日本美術院を創立。ボストン美術館中国・日本美術部長なども努め、「東洋の理想」「茶の本」などの英文著書で、日本や東洋の文化を欧米に広く紹介した。

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