ライフ新国立競技場案「巨大過ぎる」建築家・槇文彦さんが疑義、幅広い議論を+(1/3ページ)(2013.10.9 11:08

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新国立競技場案「巨大過ぎる」建築家・槇文彦さんが疑義、幅広い議論を

2013.10.9 11:08 (1/3ページ)

 2020年東京五輪の主会場として東京・神宮外苑に計画されている新国立競技場案は「巨大過ぎる」と世界的建築家の槇(まき)文彦さん(85)が疑問を呈している。景観、安全性やコストの面から現計画は問題が多いと指摘。運営主体に対し国民への詳細な情報開示と説明を求めるとともに、幅広い議論の喚起につながればと話している。

 ◆損なう景観と歴史

 昨秋、新国立競技場の国際コンペで選ばれた最優秀案がメディアで公表されたとき、美醜や好悪を超えて、スケールがあまりにも巨大だというのが私の第一印象だった。

 もともと神宮外苑は東京の風致地区第1号に指定された場所。周知の通り、明治天皇崩御後に民間有志らの請願により、天皇を記念する神宮内苑・外苑、表参道・裏参道を一体として整備した歴史的経緯がある。

 2016年の五輪招致計画のように、臨海部に建設する案ならいい。聖徳記念絵画館とイチョウ並木を中心に濃密な歴史と美観を保つ地域、しかも限られた敷地(約11ヘクタール)に、総床面積29万平方メートルという五輪史上最大のメーンスタジアムをなぜ建てなければならないのか。

 五輪会場の基準として8万人収容が条件としても、例えば昨年のロンドン五輪のメーンスタジアムは、総床面積約10万平方メートルで東京の3分の1、逆に敷地は1・5倍とゆったり確保された。しかも8万席のうち6割以上が仮設席で、五輪後は縮小し使うという。

 そもそも、ロンドンやアテネ、シドニーの約3倍にあたる総床面積29万平方メートルが条件というコンペの募集要項にはどんな根拠があるのだろうか。敷地に余裕がないため大きな地下駐車場などサポート施設を内部に作るうえに、店舗や博物館、図書館なども入れる構想のようだが、関係者からなぜそれらが必要なのか、明確な説明はない。

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聖徳記念絵画館(奥)とイチョウ並木。例年、紅葉の季節には大勢の観光客でにぎわう
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