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【東京駅今昔物語】(2)昔も今も最先端テクノロジー 大震災防いだ「最新技術」
2012.6.23 22:36
[東京駅今昔物語]
東京駅丸の内駅舎の外観の復元と合わせ、工事の柱となったのが地震対策だ。懸念される首都直下型地震など巨大地震に耐えられる構造上の強化が求められた。工事の過程で、大正3(1914)年の創建時の駅舎の耐震技術の高さも明らかになった。
「鉄筋コンクリートのようにレンガが鉄骨で補強され、地下には約8メートルの松のくい約1万本が埋められていた。免震技術が確立していない時代に技術者の先見の明は素晴らしい」。工事を担当した鹿島建設工務次長の日比(ひび)純一さん(46)は舌を巻いた。大正12年の関東大震災で周囲の建物は倒壊したが、東京駅は被災を免れた。
現在実施されている免震工事は重さ約7万トン、南北の長さ約300メートルの駅舎全体が対象で「国内最大級の規模」(日比さん)。駅舎地下の主要部分の地面を掘削し、鉄骨をつなぎ合わせ計約450本を約20メートルの深さまで打ち込んで駅舎を支え直した後、松のくいを切断して分割撤去した。工事中も免震措置を取っており、東日本大震災の発生時には震度5強を記録したが影響はなかった。
1階床部分は鉄筋コンクリートで構造を強化し、床下には高さ約1メートルの地下スペースを設け揺れを吸収する特殊なゴムを使った約350個の免震装置を設置した。
「100年後の技術者にみせても恥ずかしくない工事をしようと挑んだ」と日比さん。現代の最新技術が歴史的建造物を支える。
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