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ライフ
【書評】児童書 『少年弁護士セオの事件簿(1)なぞの目撃者』
裁判という「争い」の魅力
ジョン・グリシャムといえば『評決のとき』をはじめとして『法律事務所』『ペリカン文書』『謀略法廷』『アソシエイト』といった法廷ものベストセラーを次々と発表している、いまや押しも押されもしない米国のリーガルサスペンスの第一級の書き手だ。そのグリシャムが、読者層を大人だけではなく子供にも広げよう、と思ったかどうかは知らないが、初めての児童書に挑戦して話題を呼んだのが本書である。まだ13歳の、日本でいえば中学2年の少年セオが、正式な資格はないものの実質的な「弁護士」としてさまざまな事件の解決に身をていしていくといった、法廷もののシリーズになっている。
グリシャムは、ミシシッピ大学ロースクールを卒業後、約10年間を実際に弁護士として活躍した。本書の主人公セオは、両親が弁護士で、自身も、弁護士という職業にあこがれている、しかも弁護士の素養たっぷりの少年だ。日本の小中学生にとって、弁護士という職業がどれくらい魅力的で関心を引くかは不明だが、米国の場合は子供同士のけんかでもすぐに「訴えてやる!」みたいな言葉が飛び交うそうだ。裁判から連想される裁判官や弁護士、検察官などの社会的な存在感は子供にとっても大きい。
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