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【内外紀行】伏見の酒蔵めぐり じっくり味わいたい職人技 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:旅
ん!? この印象的な酒蔵の風景、どこかで見たことがある−。多くの映画やテレビドラマのロケにも使われた、創業寛政3(1791)年の京都・伏見の老舗酒造会社「松本酒造」の酒蔵だ。レンガ造りの巨大な煙突に、胸がときめく。今もばりばりの現役酒蔵として稼働中だ。この冬搾(しぼ)ったばかりの新酒の味見を旅のお楽しみに、初めて降り立った京阪・中書島駅界隈(かいわい)で、水辺の穴場の散歩道などを歩き、小旅行気分搾ったを満喫した。(林淳子)
駅の北口を出ると、かわいらしいものが目に入った。「あれって酒だる?」。案内板が設置され、小奇麗に整備された駅前のスペースに、酒だるを模した椅子(いす)が並んでいた。
通りを歩くと、飲み屋の看板の多さが目につく。こぢんまりとした街なのに、行けども行けども、居酒屋やスナックなどの意匠を凝らした看板が続くのだ。
この日最初の目的地、松本酒造につくと、社長の松本保博さん(63)が説明してくれた。
「飲み屋さんが多かったでしょ? 水運や、酒造りが盛んだったころの繁華街に由来しているんですよ」
昭和30年ごろまでは、冬場になると酒造りのために2000人もの蔵人たちが出稼ぎにきたというから、当時はさぞにぎわったことだろう。
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「日本酒造りはね、インダストリー(工業生産)ではなく、クラフト(職人技)なんです」。松本社長はこう話す。現在同社では、45歳の杜氏(とうじ)を中心に、平均年齢32歳という若い蔵人たちが酒造りを担っている。日本酒業界の後継者不足がいわれる中、正直、このつくり手たちの若さは驚きだ。
ラッキーなことに、仕込み中の酒蔵の中を案内してもらった。「酵母の香り」に満ち、呼吸しているだけでほろ酔い気分になりそう。帽子と長靴に身を固め、いざ発酵の現場へ。
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