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共感!!ユニークファンド 酒造り、出版、地域振興 (1/3ページ)
■損得だけでない応援型出資
酒造り、本の出版、地域振興…。こうした特定の事業を支援するユニークなファンドへ出資する人が増えている。株と同様に配当を期待できる一方、元本割れの恐れがあるものの、損得勘定だけではなく、純粋に作り手らのこだわりに、出資者が共感、「応援マネー」を出すケースもある。出資への不安感を少しでも解消しようと、お金を出す側と生かす側が交流し、信頼関係を築く試みも始まっている。(安田幸弘)
≪1口5万円≫
「うまい」「口当たりが柔らかい」。10月25日、JR東京駅前の新丸の内ビルに集まった20〜60代の左党が、思い思いに純米酒を味わった。同ビルに入るベンチャー企業「ミュージックセキュリティーズ」が主催した「全量純米蔵ファンド」の説明会だ。
このファンドは、全国の老舗酒造22社で作る「全量純米蔵を目指す会」(小川原良征代表幹事)を応援する商品。昨春発足した会は、徳島県阿波市産の高級酒米を使用し、3年間熟成させるなど妥協しない純米酒造りを目指している。
とはいえ、金融機関からの資金調達は容易ではない。そこで着目したのがファンド。「多くの人に出資していただき、日本酒の応援団になってもらえたら」(小川原代表幹事)という思いもあり、ファンド運営などに実績のある同社との協力を決めた。
1回目の募集は昨秋。1口5万円で募ったところ、9日間で約1000万円が集まった。これまで3回募集を行い、近々4回目を行う予定だ。出資者には純米酒(300ミリリットル瓶入り)が3年間に計18本送られるほか、順調に売れれば配当もつく。また、加盟酒造会社の酒蔵での試飲会にも参加でき、生産者の「顔」を直接、見ることもできる。
同社の小松真実社長(33)は「事故米の問題などがあったので、厳選したコメしか使わない本物志向のこだわりが受け入れられた面もあると思う」と話す。


