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生ごみ、野菜作りの堆肥に 消費者と産地をつなぐ (1/2ページ)
京都市右京区の環境市民グループ「京都環境アクションネットワーク」(松井恵代表)が、生ごみを活用して堆肥(たいひ)を作り、農家に提供、その堆肥を使って育てた野菜を購入する「生ごみリサイクル」に取り組んでいる。堆肥作りは、地域の活動に広がり、消費者と産地とをつなぐかけ橋になっている。(武部由香里、写真も)
「安心して食べられるから、ありがたいです。自分の家の生ごみも、この野菜作りに使われていると思うと楽しい」
10月半ば、京都市の住宅街で開かれた野菜市(いち)に集まった主婦はこう話しながら、野菜や特産品を手にしていた。商品は、美山(みやま)ふるさと株式会社(京都府南丹市美山町)の商品だ。この野菜を育てている堆肥の一部には、野菜市に客として来る主婦らが作ったものが使われている。
商品を運んでくるのは同社の奥本浩二部長。トラックの荷台に、行きは美山町の野菜や特産品を積み、帰りには主婦らが作った堆肥を積む。「消費者と生産者の交流ができ、生産側としてはとても励みになっている」と言う。
同ネットワークが、生ごみを利用して堆肥を作り始めたのは7年前。代表の松井さんが「ごみを減らす活動をしよう」と自宅の駐車場脇に堆肥ボックスを作ったのがきっかけだ。乾いた落ち葉をボックスに入れておき、生ごみを入れるたびにしっかりと混ぜる。
「落ち葉についている枯草(こそう)菌が生ごみを早く分解してくれます。落ち葉を使うと軽く、お年寄りや子供にも混ぜやすい。だんだんと生ごみを提供してくれる人や、落ち葉を置いていってくれる人が増えていきました」
出来上がった堆肥は当初は寄せ植えに使っていたが、「循環しなくてはいけない」と考え、農家に提供して野菜作りに活用してもらうことにしたという。
今は、松井さんの自宅周辺の約100世帯が堆肥作りに参加。堆肥ボックスの設置個所は3カ所になった。活動に参加する人は、小さな片手鍋やバケツに野菜の切り落としや果物の皮を入れて、堆肥ボックスに持ってくる。松井さんのもとには、「ごみの回収日に出す量が以前の4分の1ほどに減って、軽くなり助かっている」という声が寄せられ、生ごみの減量につながっていることを確信している。


