ニュース: 生活 RSS feed
【明解要解】自転車の3人乗り容認へ (1/2ページ)
■性能向上と並行し専用道整備必要
子供の送り迎えなどに便利な自転車の3人乗り。現在の道路交通法では禁止されているが、警察庁は、安全性に配慮した自転車が開発されれば、容認する方針を示している。自転車メーカーなどがさまざまな自転車の試作を行っており、早ければ来春にも店頭に並びそうだ。一方、安全に自転車が通行するためには、専用道の整備など道路環境の改善も不可欠だ。(文化部 村島有紀)
◇
警察庁から開発依頼を受けた自転車産業振興協会の審査をクリアし、安全性に配慮した幼児2人同乗の自転車を試作しているのは現在、大手自転車メーカーと個人合わせて12社(者)で、12種類ある。いずれも幅60センチ、長さ190センチ以内の普通自転車の規格で設計され、歩道での通行ができるサイズで、うち5種類は2輪、6種類は3輪、残る1種類が2輪タイプに補助輪を付けた4輪車だ。
3輪派と4輪派は「子供が2人いると、子供を乗せたり、降ろしたりするときに自転車を支えていられない。転倒事故を防ぐためには自立できる3輪以上が必要」、2輪派は「3輪は構造が複雑で車体が大きくなり、カーブなどで走りにくい。価格も高くなる」としている。一方、SG(セーフティーグッズ)マークの認定を行う製品安全協会の三枝繁雄上席調査役は「いずれも一長一短があり、消費者が走行環境や、自分の運転能力にあわせて選ぶことになるだろう」と話す。
自転車と歩行者が絡む事故は10年前の約5倍と急増していることもあり、3人乗り解禁にあわせ、道路環境の整備を求める声も大きくなっている。
警察庁は4月から、「幼児2人同乗用自転車検討委員会」を開催。保育園に通う保護者を対象に5月に行ったアンケートでは、自転車の開発だけでなく、「道路の段差の解消」や「自転車が安全に走行できる道路の整備」などを求める声があがった。委員会ではさらに、従来の自転車と比べ、重く、サイズも大きくなる3人乗り自転車が接触事故を起こしたときの危険性も指摘された。
このニュースの写真
関連ニュース
- 【明解要解】どこへ行った?国連改革論議 各論反対や米発言力低下で下火に

- 【明解要解】競争力と省資源両立の環境管理会計

- 【明解要解】海自のインド洋での給油活動 各国歓迎、継続の可否で重い選択

- 【明解要解】落語家襲名ラッシュ 披露興行の“経済効果”も後押し

- 【正論】本番・米大統領選 杏林大学客員教授・田久保忠衛

- 【明解要解】“ロシア化”進む北方領土 幅広い国民運動で四島返還実現を

- 【明解要解】犯罪被害者支援 法成立5年目に 態勢づくり進むも「量と質」に課題

- 【明解要解】グルジア侵攻 ロシア人の8割支持 メディアの政権寄り報道も後押し

- 【明解要解】電気料金の改定 来年1月からは大幅値上げの公算

- 【明解要解】北朝鮮の拉致問題再調査 首相辞任表明で実施自体不透明に

