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【リサイクル再考】天ぷら油編(下)粗悪品流通…追い付かぬ法整備 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:ダイエット・エステ
家庭から出る使用済み食用油(廃食油)から作るバイオディーゼル(BD)燃料を利用する取り組みが進む一方で、普及に向けた法整備は遅れている。廃食油回収会社「ユーズ」(東京都墨田区)の染谷ゆみ社長は、普及の環境が国内で整っていないことを実感している一人だ。
染谷さんは父親の経営する同「染谷商店」にいるころ、新聞記事をヒントに廃食油からBD燃料を作り始め、平成5年、開発に成功した。小型精製プラントを実用化し、10年には「東京都産業技術大賞」を受賞。そんな先駆的な染谷さんだが「自社製品でないものについて相談を持ち込まれることがある」という。「きちんとした品質のものだけが流通するようになれば、信頼性も高まるのに…」と染谷さん。
BD燃料は、植物油からグリセリンを分離して取り出した脂肪酸メチルエステルのこと。廃食油には、ナタネや大豆などさまざまな油や不純物が混じり、使用前の油から作るより精製状態を一定に保つことは一般的に難しい。中には、粗悪品が出回ることもあるという。
「燃料が固まった」「タンク内が腐食した」といったトラブルが報告され、国は19年、「揮発油等の品質の確保等に関する法律」(品確法)で、一般のディーゼル車での使用を想定し、軽油と混ぜて販売する場合は、欧州などと同基準の「BD燃料の混合率5%以下とする」とした。ところが、自分で軽油と混ぜて自分で使う場合は対象外だったため、さらに今年5月に同法を改正。BD燃料を混合する事業者を登録制にし、自家消費であっても、5%を超える濃度は違法とした。来年2月末までに施行される予定だ。
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