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【伝統食最前線】しょうゆ 食物からの鉄分吸収を促進
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血液が酸素を運ぶために欠かせない鉄分。日本人の鉄摂取量は女性で不足する傾向にあり、成人女性の約10%が鉄欠乏性貧血で、約40%が貧血予備軍といわれる。鉄はさまざまな食物に含まれるが、体内に吸収されにくいためだ。ヒガシマル醤油研究所(兵庫県たつの市)は、しょうゆに含まれる「しょうゆ多糖類(SPS)」に、食物からの鉄分の吸収を助ける効果があることを発見した。
SPSは、大豆と小麦に麹菌や乳酸菌、酵母を加えて発酵させる「本醸造しょうゆ」の醸造過程で生まれる。同研究所の古林万木夫・上席研究員は「鉄が吸収されにくい原因の一つに、腸内で水に溶けにくいことがある。SPSが鉄に作用して水に溶けた状態を保つ」と話す。しょうゆが鉄分吸収を促すことはすでに知られていたが、SPSが働いていることが分かったのは初めて。
成人女性22人に、SPSを1日600ミリグラムずつ8週間摂取してもらったところ、血清中の鉄分「血清鉄」の量は平均で約1.3倍に増加。SPSなしの対照群(23人)はほとんど増加しなかった。古林研究員は「SPSにより、日常の食事での鉄分吸収が促進された可能性を示している」と分析する。
同社はSPSが一般のしょうゆの2〜3倍含まれる商品「おいしく鉄分がとれるしょうゆ」を販売。鉄分も約20倍(10ミリリットルあたり約3ミリグラム)入っている。商品の問い合わせは、同社お客様相談室(TEL0791・63・4635)。
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