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「まさかこんな日が来るとは…」と桂三枝さん、くいだおれ最後の晩餐
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「大阪名物くいだおれ」の営業最終日。最後の働きを終え、店舗内に片づけられるくいだおれ人形(写真は「くいだおれ次郎」です)=8日午後9時27分、大阪市中央区道頓堀の「大阪名物くいだおれ」(頼光和弘撮影)「湿っぽい別れはあきまへん」−。一般客への営業を終えた夜、店内では招待客約180人が“最後の晩餐(ばんさん)”を繰り広げた。常連客らは女将らに別れを惜しみながらも、太郎を中心にナニワに笑いを提供した店にふさわしく、にぎやかに長年の苦労をねぎらった。
4階の各宴会場には芸能人や文化人らが集まった。「まさかこんな日が来るとは…。『太郎がいる道頓堀のくいだおれ』が当たり前の風景になっていた。もっと店と太郎を盛り上げてあげればよかった」と悔やむのは、落語家の桂三枝さん。約20年前に太郎が登場する創作落語を手がけただけに太郎への愛着はひとしおで、「太郎は道頓堀が一番似合う。ここから消えたら大阪人として悲しい」。
10年ほど前から利用し、閉店発表後も4〜5回訪れたという作家の難波利三さんは「年配から若い人までいろんな好みに対応できる貴重な店だった。誰があとを継いでもメニュー豊富な食べ物屋にしてほしい」と希望し、「明日から道頓堀の人通りも減るのでは。ミナミの雰囲気に陰りが出ないか心配」と話した。
一方、阪神タイガースファンの取引業者でつくる「くいだおれ猛虎会」は約50人が集まり、テレビ中継で阪神戦を観戦しながら大宴会。女将があいさつで「今日が最後にならないように社長に頼んでみて」と笑いを誘い、最後は六甲おろしの大合唱で締めくくった。
28年間の取引で毎日通ったという代表幹事の谷征夫さん(66)は「明日シャッターが閉まったままで太郎もいなかったら、ほんまに寂しくなると思います」と惜しんでいた。




