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伝統の「檜枝岐歌舞伎」 山村に浮かぶ幽玄の世界
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260年以上の歴史を持つ農民芸能「檜枝岐(ひのえまた)歌舞伎」が12日夜、尾瀬の玄関口として知られる福島県檜枝岐村の神社で上演された。
この日の演目は、織田信長や森蘭丸らの最期を描いた「絵本太功記本能寺の段」など2幕。神社への坂がそのまま観覧席になっており、新緑の下、まだ肌寒い境内で約800人の観客が暗闇に浮かび上がった幽玄な舞台に見入った。
役者十数人は村職員、消防団員や子供らで、最年少は5歳の男児。裏方もすべて村民が務めた。
江戸時代に伊勢参りの途中、村民が歌舞伎を観劇、見よう見まねで村に伝えたのが始まりとされる。祭礼の奉納芝居として伝承、村民の娯楽となった。毎年5、8、9月の3回、上演される。


