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【食にメス】米国産牛肉に危険部位 対策は全箱検査のみ (1/2ページ)

2008.5.2 08:54
このニュースのトピックス食の安全
冷蔵倉庫の中で、通関直後の米国産牛肉の箱から真空パックの牛肉を取り出し検査するイオンの社員ら=4月25日、東京都港区冷蔵倉庫の中で、通関直後の米国産牛肉の箱から真空パックの牛肉を取り出し検査するイオンの社員ら=4月25日、東京都港区

 吉野家の加工センターで、米国産牛肉700箱中1箱から特定危険部位が見つかった。出荷元の米国の会社は「完全に安全で、米国や海外の消費者が食べている」という声明を出し、米国食肉協会は日本の規制を「独特だ」と言う。いかにも日本が神経質になりすぎていると言わんばかりである。

 しかし、英国でヒトのBSEといわれる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)患者の遺伝子を調べた結果、感染者のほとんどが「129番目の遺伝子がM/M(メチオニン/メチオニン)型だった」ことがわかっている。この調査結果は「M/M型の遺伝子を持っている人しかvCJDに感染しない」という可能性を示唆している。

 この遺伝子を持っている人は、ヨーロッパの白人では約40%だが、日本人はなんと約92%もいる。日本人と白人では感染リスクが倍以上違うのである。このことは、食品安全委員会や厚生労働省も公式に発表していることだ。vCJDに感染しやすい遺伝子を持っている日本人だからこそ、BSEには人一倍神経を使わなければならない。日本人が神経質になるのは当たり前のことである。

 米国でも、農務省が今年2月、「食用禁止の歩行困難牛(へたり牛)を出荷していた食肉加工会社に対し、過去最大の牛肉約6万5000トンの回収を命じ」たり、食品医薬品局が「BSE対策強化のため、家畜飼料用の牛の肉骨粉を来年4月から、牛以外の動物にも与えることを禁止する」と発表するなど、BSEに対する不安は解消されていない。日本だけが騒いでいるわけではない。

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冷蔵倉庫の中で、通関直後の米国産牛肉の箱から真空パックの牛肉を取り出し検査するイオンの社員ら=4月25日、東京都港区
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