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人気ですノイズキャンセリングヘッドホン (1/2ページ)
ヘッドホンステレオで街中でも音楽を楽しみたいのに、都会の喧噪(けんそう)が耳障り…。そんなこだわり派に「ノイズキャンセリングヘッドホン」が人気を集めている。人工的に音を発生させて騒音を打ち消すという逆説的な手法で音楽などをきれいに聴かせるハイテク機器だ。音楽を聴かずに「耳栓」代わりにする人もいて、市場は次第に拡大している。(柳原一哉)
東京のビックカメラ池袋本店のヘッドホン売り場。メーカー各社のノイズキャンセリングヘッドホンが所狭しと並び、来店客がひっきりなしに試聴する。売り場担当者は「1万5000円前後の商品が売れ筋です。iPodなどヘッドホンステレオ本体と同等かそれ以上の価格なのに売れる。音にこだわりがあるのでしょう」と話す。
調査会社のGfKジャパンによると、19年度下期の同ヘッドホンの市場は、前年同期と比べて、金額ベースで39%、台数ベースで34%も伸びているという。
ヘッドホンだけでなく乗用車のオーディオシステムでも、「アクティブノイズコントロール」との名称でノイズキャンセリング機能が使われている。ホンダはレジェンドなどの高級車にこの機能を搭載。同社は「走行中の耳障りなロードノイズの中でも音楽を楽しめるようにした」という。
ノイズキャンセリング機能は、周囲の騒音の「逆位相」の音を同じ振幅で出すことで、騒音を打ち消す。航空機や電車、バスなどの交通機関でこのヘッドホンを装着すると、騒音がすうっと収まるのが実感できる。話し声はまるで周囲の人が遠のいたかのように小さくなる。
これらの中でも、ソニーが今春発売したノイズキャンセリングヘッドホン「MDR−NC500D」は、従来のアナログ処理ではなく、世界で初めてデジタル処理で騒音を低減する機能を搭載し、99%という驚異的な総騒音抑制量を実現したことで注目を集めている。開発陣は「ある部屋で100人が同じ大きさの声で話していた状態が、1人の声になったのと同様の効果がある」と説明する。


