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【明日へのセーフティーネット】声なき声(5) 背中押す力 (1/3ページ)
このニュースのトピックス:「明日へのセーフティーネット」
◆一歩踏み出す勇気の源
生活保護が、「最後のセーフティーネット」だとするなら、家族は、「最初のセーフティーネット」といえるのではないか。連載では、セーフティーネットを通して、家族の役割や意味を探ろうと試みた。しかし、読者の声からは、一筋縄では解決しないさまざまな問題を抱えた家族の姿を改めて突きつけられた。
『今、私の父親は、生活保護を受けなければ、生活が成り立たないくらいになっているはずです。がんと聞いたのは、昨年の夏のことでした』
生活保護申請者の家族が照会を受ける扶養義務について取り上げた記事を読み、昨年暮れにファクスを寄せた女性は、父親から性的虐待を受けていたと打ち明けた。さらに自分の娘にまで被害が及んだことを知り、完全に縁を切ったという。
『父が病気で死にそうな時でも4人の子供すべてが背を向けるのは、父自身に理由があるからです。1円の援助すらする気はありません』。行政から扶養できないか照会が来たときには、そう言って断ることに決めているという。
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20年前、2人の娘が3歳と4歳の時に離婚した会社員の女性は、慰謝料も養育費ももらえず、数カ月生活保護を受けたが、その後は会社勤務の傍ら、スナックや、コンビニのアルバイトをして子供たちを育てた。小学1年生になったばかりの長女が、2年間、妹を保育園まで毎日迎えにいったという。