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クスリが水道水に残留? 飲んで知らずに体内に!? (1/2ページ)
このニュースのトピックス:汚染、公害
体内に吸収し切れず、体外に排出された医薬品成分が、上下水処理で除去されずに水道水を通じ、再び体内に取り込まれている可能性があるとして、厚生労働省などが実態調査に乗り出している。水道水への混入は微量で健康への影響もないとされるが、米国では抗生物質や精神安定剤などの医薬品成分が検出され、問題になっている。約2800種にのぼる医薬品には分析方法が確立されていないものも多く、大阪市など大都市圏の自治体は対応に追われている。
■大阪市も調査
大阪市水道局の柴島浄水場(東淀川区)。敷地内にある水質試験所では、淀川や浄水場内で採取して1000倍に濃縮した水を質量分析計に入れ、長さ数十メートルの細い管に通して物質量を量っている。
本来は残留農薬などを調べる装置だったが、市水道局は厚労省などが実態調査を始めた3年前から、医薬品成分の濃度を独自に調べてきた。対象はカフェインや解熱鎮痛剤など42種類。いずれもオゾンによる高度浄水処理や砂濾過(ろか)など現在の手法でごく微量に抑えられることが判明したという。
ただ、日本で流通する医薬品は約2800種にのぼり、水に溶けやすく分子構造が複雑な物質ほど測定は難しい。寺嶋勝彦研究主幹は「一物質の測定方法を確立するまでに2〜3年かかり、費用もかかる」と指摘。同様の調査を行う自治体はほかにないという。