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これが「花見死」のがけだ 高齢客の転落死相次ぐ奈良・吉野山ルポ (2/2ページ)
全国から格安バスツアーで集まる花見客はピーク時には1日3万5000人。シートを敷いて花見酒といった雰囲気ではなく、ひたすら山道を登る修行僧のような花見行を要求される。
このため、2005年の花見シーズンには高齢の花見客3人ががけから転落するなどして急死。06年は同様に2人が死亡した。07年は死者は出なかったものの、急病人が増えたという。
上千本の「花矢倉展望台」に着いた。なるほど絶景だ。急な斜面いっぱいに桜の木が並び、はるか向こうに吉野山のシンボル、金峯山寺の蔵王堂が望める。木造建築としては東大寺の大仏殿に次ぐ大きさという。
しかし、山道は古いガードレールのある場所があるものの、黄色いロープが張られただけの場所や、何もない場所も少なくない。見下ろせば、はるか下まで桜と杉の林が落ち込んでいる。ここで転落したら、お年寄りでなくとも助からないかも知れない。
「危険!ご注意下さい 吉野町」と書かれたラミネートのプレートがあちらこちらで風に揺れていた。
「吉野の桜を見られたから、もういつお迎えがきてもいい」と話すお年寄りもいるというが、桜を愛でるのも命がけなのか。
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