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【リサイクル再考】「紙」編(下)環境負荷少ない再生紙生むには (1/2ページ)
このニュースのトピックス:環境・エコ
今年1月に発覚した製紙各社による古紙配合率の偽装は、環境保護のため行政が率先して再生紙などを利用する「グリーン購入法」を根幹から揺るがせた。
東京都八王子市は同法に基づいて、コピー用紙は古紙配合率100%、印刷物は配合率70%以上の表示のある紙を利用してきた。しかし、いずれも基準を満たす商品ではなかったのだ。環境政策課の水越敦さんは「日々努力して分別、回収に取り組んでいる住民や職員に申し訳ない。製紙メーカーには古紙100%の紙を作る技術があるのに、営利目的の裏切り行為だ」と怒りをあらわにする。
では、苦労して分別した古紙は、無駄なく再利用されているのだろうか?
製紙メーカーでつくる日本製紙連合会は「偽装があったのは高い品質が求められる上質紙の一部。回収した古紙は、すべて有効に使われている」と回答する。
紙製品全体における古紙の割合が6割を超えたといっても、OA紙や包装用紙などの古紙利用は、38%しかなく、段ボールなどの板紙での利用が多い。また、集められた古紙の17%は中国などの海外に送られ、再利用されている。
一方で、製紙業界は以前から、再生紙の製造過程で行う漂白作業で石油を使用し、二酸化炭素の排出量が増えるなどとして、グリーン購入法の再生紙配合割合を引き下げることなどを環境省に求めており、これが再生紙=環境負荷が高い、という誤解を一部で生じさせる原因になった。