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【凛と生きる】「溶けゆく日本人」番外編(5)日本ガーディアン・エンジェルス理事長 小田啓二さん (2/2ページ)
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日本で活動を始めた当初、雨の中で郵便配達のオートバイが倒れ、路面に散らばった手紙がぬれているにもかかわらず、見ているだけの人の多さにショックを受けた。活動への理解も得られなかった。「勝手にやってんだろ。関係ねえ」。冷めた目でみられるのが、つらかったという。
それから13年。防犯活動をはじめ、落書き消しやゴミ拾い、緊急救援活動などの地道な取り組みに賛同する自治体も増え、全国に23支部、約500人(うち女性は約2割)のボランティアを抱えるまでに成長した。昨年10月からは、警察庁がモデル事業として始めた「匿名通報ダイヤル」の窓口も務めている。
だが「無関心な社会」は日常的に目に飛び込んでくる。「米国に見るように、モラルやマナーの欠如、軽微な犯罪を放置し続けると深刻な犯罪社会を生む。無関心は犯罪よりも大きな問題なのです」
見て見ぬふりをしないことは、たやすいことではない。そこで、こんな質問を投げかけてみた。「ユニホームを脱いでも、同じように振る舞えますか」
答えはこうだ。「いいえ、半分くらいでしょうか。声をかけることに気恥ずかしさもあります」。それでも、心がけていることがあるという。「自分が後悔しないことを、いつも判断の基準にするよう努めています」
一歩を踏み出す勇気を与えてくれる言葉だった。(頼永博朗)
=おわり
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