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【凛と生きる】「溶けゆく日本人」番外編(5)日本ガーディアン・エンジェルス理事長 小田啓二さん (1/2ページ)
■地域守る「天使」無関心に挑む
金曜の深夜、多くの若者でにぎわう東京・渋谷のセンター街。雑居ビルの前で、若い男女約20人が酔った勢いで大声を上げ、歩道を占拠していた。そこへ赤いベレー帽とジャンパー、白いTシャツのユニホームに身を包んだ一団が近づいてきた。「こんばんは。飲み会、終わったの?」
一団はNPO法人「日本ガーディアン・エンジェルス(GA)」のメンバー。日本GAは各地で地域防犯パトロールを行っている。この日の渋谷での活動には、学生や会社員ら10代〜40代の男性8人が参加。皆、ボランティアだ。
パトロールでは、頭ごなしに注意することは決してしない。その物腰はあくまでもさりげなく、ぬくもりを感じさせる。声を掛けられた若者らはけげんそうな顔だったが、1人が「こんばんは」とあいさつを返した。ほどなくして“空気”を察したのか、グループは立ち去った。
◇
ガーディアン・エンジェルスとは「守護天使」。昭和54(1979)年、犯罪が多発する米ニューヨークで若者13人により結成された。「見て見ぬふりをしない」をモットーに、世界11カ国で約5000人がボランティアとして活躍している。
GAとの出合いは米国留学中のボストンで友人に誘われたのがきっかけ。活動に専念するため大学を中退し、ニューヨーク本部長を2年務めた経験もある。「ナイフで仲間が刺されたこともあります。発砲されたことも」。それでもGAは武器を持たない。
平成7年、阪神大震災が発生。すぐに帰国してボランティアとして被災者を支援していたが、今度は地下鉄サリン事件が起きた。日本の安全神話が崩壊した年。「犯罪を防がなければ、日本は米国の二の舞になってしまう。犯罪の抑止に、GAでの経験が生かせるはず」と、今のNPOの前身となるGA東京支部を立ち上げた。
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