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【凛と生きる】「溶けゆく日本人」番外編(3) (1/3ページ)

2008.3.12 08:22
このニュースのトピックス溶けゆく日本人
小笠原礼法師範の藤原紀子さん(撮影・山田俊介)小笠原礼法師範の藤原紀子さん(撮影・山田俊介)

 □小笠原流礼法宗家本部師範 藤原紀子さん

 ■伝えるのは相手を思いやる心

 躾(しつけ)とは、身を美しくと書く。「礼儀作法とは感謝の心を伝える形。自分がどう思われるかではなく、相手の方がどう思うかを常に考えることです。日々、自分をしつけていく作業です」と穏やかな笑顔を浮かべる。

 小柄な体に淡い青色の着物がよく似合う。幼少のころから、母、英子さん(平成17年死去、享年81)に厳しくしつけられた。布団で寝ている父親の頭の上を通ってはいけません、人がいやがる仕事を率先してやりなさい、寒い時には暖かく見える服装をして、他人(ひと)様に寒々しい印象を与えない心遣いをしなさい…。

 「母はご先祖さまから受け継いだ誇りと、恥を知るという日本の文化を伝えたかったのだと思います。人間はみな平等でありますけれど、目上を敬う心を育まねば、尊敬する心も芽生えず、かえって調和がとれない。先人が積み上げた礼儀を伝えることで、敬うべき人を敬う心を育てたかったのでしょう」

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小笠原礼法師範の藤原紀子さん(撮影・山田俊介)
小笠原流礼法宗家本部での授業=東京都港区
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