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【大阪 食の誘惑】新たな価値を加えて情報発信 (1/2ページ)
毎日放送制作局・本郷義浩さん
ひと昔前、タウン情報といえば映画や演劇、スポーツなどのイベント情報が中心だった。それが今では、ファッションや飲食など生活に密着した情報が大きな位置を占めている。こうした状況の中、食の何に注目し、それをどのように伝えるか、“情報”としての食の価値が求められている。
毎日放送の人気番組「水野真紀の魔法のレストラン」(毎週木曜日夜6時55分放送)をプロデュースしている毎日放送制作局の本郷義浩さんも、情報としての食にかかわるひとり。同番組は1時間枠で、テーマにそった飲食店の激安メニュー、人気店の戦略、大繁盛店の苦労や転機、家庭で簡単にできる料理の3つのポイントなど、多角的な視点で食を伝える。
本郷さんは「社会で求められる情報は、経済と同様、需要と供給のバランスをとりながら動く。現在の都市では人の価値観も過ごし方もさまざま。役に立つ情報は以前にも増して多様化している」とし、「たとえば、食べに行ってもらう動機づけに、どんな情報が必要とされているか」といった視聴者の求める情報をいち早く、そして具体的につかむことが大切だという。
「単に店のメニューや住所、電話番号を紹介するのではなく、情報にどう価値をつけるかを常に考えている」と本郷さん。その価値とは「その店が他の店とどう違うか。新メニューの誕生物語であったり、料理の背景に必ずいらっしゃる料理人の考え方、人生、ドラマだったり…。単なる情報では、インターネットも活字メディアも氾濫(はんらん)する中、誰にも見てもらえない」という。
「魔法のレストラン」は放送を始めて今年で8年目となるが、視聴者に好評な企画を重ねているうちに、結果として「粉もん」「焼き肉」「麺」「すし」「くしカツ」の企画が多くなったという。一方で「マスコミは粉もんに偏重し過ぎ。大阪の食はたこ焼きやお好み焼きだけではない」という声をよく耳にする。

