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【街物語】(10)“神々の作った”理想郷歌う (1/3ページ)

2008.2.10 14:09
このニュースのトピックス街物語
石垣島出身の女性デュオ「やなわらばー」の石垣優(左)と東里(あいざと)梨生(りお)石垣島出身の女性デュオ「やなわらばー」の石垣優(左)と東里(あいざと)梨生(りお)

 彼女たちの歌声を聴くと、真っ青な空と海が浮かび上がってくる。ゆったりとした時間を感じ、心も癒される。「歌詞」「メロディー」「歌声」。それぞれに、2人が愛する故郷への想いを込めているからだ。

 石垣島出身の女性デュオ「やなわらばー」。歌とギターを担当する梨生(25)は曲を書くとき、しばしば父の故郷、竹富島の風景を思い浮かべるという。父方の大叔母が切り盛りする民宿の周りにはいまも、赤瓦屋根と石垣に囲まれた伝統的家屋が残る。毎年、正月にはサンゴ片が道にまかれ一面が真っ白に染まる。「サンゴの道」は、その記憶から書いた曲だった。

 「島の空が真っ青だからこそサンゴの白色が際だつ。何でも許してくれる、何でも包み込んでくれる雰囲気がある。自己嫌悪になったときに、やる気を起こさせてくれる。再スタートを何度でもさせてくれる」

 歌と三線を担当する優(25)のハイトーンボイスには、大海原に浮かんでいるような心地よさがある。彼女が想う故郷の原風景は、石垣島の沖合にある「幻の島」での思い出だ。

 実家は石垣島南西の浜崎マリーナ前でボートの修理販売店を経営している。船に乗り西に約10キロほど進むと、周囲30メートルほどの砂浜がある。正式名は浜島。海が荒れると見えなくなるから、船乗りは「幻の島」と呼ぶ。彼女は子供のころ、家族でよくこの島に遊びに行き、スイカ割りを楽しんだ。

 「寝転がると、とても気持ちよくてね。大きな空が目に入ってくる。わっーと、大きな声で叫びたくなる。時間が止まったようだったさー」

 

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 《あぁ、サクラ、散れども散れども 咲いてくよ》。2人が最近出した新曲「サクラ」の歌詞の一節だ。

 石垣島にはソメイヨシノがほとんどない。彼女たちの記憶にあるのは、木は小ぶりだが、大きく鮮やかな桃色の花を咲かすカンヒザクラ。2人が学んだ石垣中学の庭に今も残る1本だった。

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石垣島出身の女性デュオ「やなわらばー」の石垣優(左)と東里(あいざと)梨生(りお)
石垣島出身の女性デュオ「やなわらばー」の石垣優(左)と東里梨生
海面に白い砂浜だけが姿を現す「幻の島」こと浜島。とても沖合の海にあるとは思えない=1月19日、石垣島沖の浜島
好天を待ち幻の島に上陸を果たした記者。沖合のため流される危険を防ぐため海パンとライフジャケットを持って行った=1月19日、浜島
民宿「仲盛荘」の前にまいた白いサンゴの手入れをする梨生の大叔父、大叔母内盛勇、邦子さん夫妻。青い空と緑草とのコントラストが鮮やか=1月19日、竹富島
正月休みで帰郷。石垣島の中央に位置する於茂登岳を貫く於茂登(おもと)トンネルの前でポーズをとる梨生=1月6日、石垣市
夏には子どもの絶好の水遊び場所となる荒川の滝=1月6日、石垣市
石垣島南東部、日の入の名所でしられる観音道前の夕日=1月3日、石垣市
竹富島名物で観光客に人気の水牛車。終点の停留所に着き一休み=1月19日、竹富島
海面スレスレで砂浜が波に洗われていて、波が1メートルあるだけで水没する「本当の幻の島」=1月19日、西表島沖
石垣中の庭にあるカンヒザクラの説明をする音楽教諭の大浜浩一先生=1月17日、石垣市
桜祭り開催中の沖縄県本部町「八重岳桜の森公園」のカンヒザクラ。木は小ぶりだが、花はソメイヨシノよりも大きく鮮やかなピンクでモモの花のようだ=1月20日、沖縄県本部町
切断面が紫色の沖縄県本部町「八重岳桜の森公園」の売店で売られている「紅芋石焼き芋」=1月20日、沖縄県本部町
やなわらばーの高校時代の恩師の徳門潔先生。この日は休日で那覇の居酒屋で沖縄県民気質について記者と歓談=1月19日、那覇市
石垣中生に人気の総菜店「はなしろ」と名物おばあの花城キクさん。ショウガ焼きとハンバーグ入りおにぎりが人気だ=1月17日、石垣市
こちらも石垣市民に愛されているトニーそばこと「栄福食堂」。食堂内には「トニー」の愛称でしられる俳優の故赤木圭一郎のポスターが壁一面に張ってある=1月20日、石垣市
移住の村、明石地区にある八重山そば「こってり派」の代表格「明石食堂」のソーキそば。ソーキは舌の上で溶けるように柔らく、スープは見た目ほどしつこくなく絶品!=1月18日、石垣市明石
沖縄県本部町「八重岳桜の森公園」名物の生サトウキビジュース。茎の香りがほんのり香り甘さも爽やか=1月20日、沖縄県本部町
石垣島に移住し新栄町で「らーめん憲助」を経営する武内憲治さん夫妻。妻の文恵さんがイシバミーダイを釣り上げご満悦=1月19日、西表島沖
沖縄本島からの移住者が多い伊原間地区にある新垣食堂の牛そば。スープと具をとる牛はご主人が経営する牧場の石垣牛。めちゃうま!!=1月18日、石垣市伊原間
石垣島の魅力にひかれ千葉県から移住。アーケード街のアヤパニモールでサンゴ玉造り露店「こっかーる」を出し作業中の大和俊宏さん=1月19日、石垣市
高台の丘の上から見下ろした美しい川平湾の風景。湾の奥の方で一部サンゴの白化が船の底からみえたのが心配だ=1月18日、石垣市川平
船底がガラス面でできたグラスボートからみた川平湾のサンゴ。やなわらばーはこの美しさを守っていきたいと願う=1月18日、石垣島川平
島田紳助オーナーのレストランの「TOMURU」。テラスに飾られた紳助人形とともに記念写真をとる観光客=1月18日、石垣市
サンゴから手作り風鈴を作っている民宿「仲盛荘」の主人、内盛勇さん星砂の減少を嘆く=1月19日、竹富島
星の形をした有孔虫の殻が体積した「星砂」がとれる場所としてしられる竹富島のカイジ浜。年々減ってきている=1月18日、竹富島
竹富島の路上で赤紫の花弁を咲かしていた花。竹富島には原色の花があちこちでみられる=1月18日、竹富島
貝やサンゴを使った手作りアクセサリー店「海の家」の内部とオーナの工芸作家、海●(「うかんむり」の下に「莫」)砂氏=1月19日、石垣市
やなわらばーが将来、環境保護をテーマにしたライブを行う計画の、石垣港離島桟橋前の人工島、八島=1月19日、石垣市
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