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【溶けゆく日本人】蔓延するミーイズム(5)すぐ辞める若者 (3/4ページ)
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こういう出来事に遭遇すると、つい「最近の若者はダメだ」と結論づけそうになる。しかし白井教授は、「『今の若者は−』と嘆いているだけで、いいのでしょうか」と問いかける。
白井教授にとって、こんな経験は二十数年の教員歴の中でたった1回だけ。それも10年以上前のことだ。大人と若者の関係は相対的なもので、若者だけが変化しているのではなく、大人も変化している中で関係性が成り立っているのだ。
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「就活ワークス」の神瀬さんも「早期離職の原因を若者だけに求めてはいけない」と語る。
バブル崩壊後は企業に余裕がなくなり、研修期間の短縮など、人材育成にかける手間や費用は激減している。にもかかわらず、企業は新入社員に従来と同レベルか、それ以上に高度な質、量の仕事をこなすよう求める。「ソフトランディングさせず、いきなり厳しい現実に放り込んでも、適応するのは難しい」
社会の意識も様変わりした。「今や、親も簡単に『嫌やったら辞めたらいい』という時代。『すぐに辞める』『常識知らず』と若者を非難する前に、世間というものを知る手立てを大人社会は若者に与えてこなかった」。本人、企業、社会の責任は同等だというのが、神瀬さんの見方だ。

