MSN Japanのニュースサイトへようこそ。ここはニュース記事全文ページです。

【溶けゆく日本人】蔓延するミーイズム(5)すぐ辞める若者 (2/4ページ)

2008.2.8 08:10
このニュースのトピックス溶けゆく日本人
教員を目指し採用試験の面接に臨む。理想と現実とのギャップも待ち受けているが…(写真は本文と関係ありません)教員を目指し採用試験の面接に臨む。理想と現実とのギャップも待ち受けているが…(写真は本文と関係ありません)

                  ◆◇◆

 「自分が主役」。そんな考え方から抜けきれず、社会に出て戸惑う若者が増えている。

 こんな例もある。「完全週休2日制」を掲げた企業に就職した女性は、入社してすぐに「だまされた」と怒り出した。週2日の休日は確かにあった。しかし、いずれも平日だったのだ。女性は「週休2日=土、日の休み」と思いこんでいて、そういう生活を頭に描いていた。就職したのは、土日が稼ぎ時のブライダル業界の会社だったが、入社前に休日について確認することもなかった。

 「単に情報不足と社会常識がないだけですが、自分のことを棚に上げて『話が違う』『だまされた』と怒る若者が増えている」

 人事コンサルタントで、学生の就職活動を支援する塾「就活ワークス」を主宰する神瀬邦久さん(45)はそう指摘する。

 面接の場では、企業は自社に不利になることは言わず、学生も自分を高く売り込もうとする。「いわば最強の盾と最強の矛の戦い」(神瀬さん)で、入社後にその矛盾が一気に表面化する。

 「お互い様の面もあり、かつてなら新入社員にも『まあ、会社なんてこんなもの』と我慢する抑止力が働いたものだが…」

 それが今は、自分が納得できないことは「許せない」となり、「即、辞める」というケースも目につくという。

 一方、大阪教育大学の白井利明教授(青年心理学)はかつて、ある男子大学院生の言動に目を白黒させたことがある。

 白井教授が指導するその大学院生は、いつまでもあいさつに来なかった。そこで「常識がない」と叱責(しっせき)すると、その院生は「常識はある」と猛烈にかみつき、「あいさつに行かなければいけないことはわかっていたけど、行きたくなかっただけだ」と強弁した。

 「あいさつが必要だと理解しているから、常識はあるということらしい」。白井教授も苦笑せざるを得なかった。

 自分がどう思うかが基準であり、他者からの客観的な視点はすっぽり抜け落ちている。「そんな若者は『常識がない』というより、大人とは『常識が違う』と考えた方がいいのでしょう」

このニュースの写真

教員を目指し採用試験の面接に臨む。理想と現実とのギャップも待ち受けているが…(写真は本文と関係ありません)
PR
PR

PR

イザ!SANSPO.COMZAKZAKFuji Sankei BusinessiSANKEI EXPRESS
Copyright 2008 The Sankei Shimbun & Sankei Digital
このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。