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【サブカル最前線】人には教えたくない…アキバの隠れ家発見 (1/4ページ)
これまで東京・秋葉原で多くのメイドカフェを取材してきたが、店長の多くが「あそこはいいですよ」と口をそろえ、隠れ家的に利用している究極のメイドカフェがある。観光客相手に「萌え」を前面に押し出したキャピキャピのカフェとは違い、「ドイツ民家の屋根裏を再現したテーマパークのような落ち着いたカフェ」らしい。足を踏み入れたそこは、別世界のようだった。(安岡一成)
ドイツ語で「宝箱」の意味の「シャッツキステ」というその店を探そうと、「歩いてたら見つかるだろう」ぐらいの軽い気持ちで街に繰り出した。しかし、探しても探しても、それらしい店は見つからない。小一時間ほど迷ったところで観念。店のホームページで確認して翌日、再び向かった。
ジャンク屋やパソコンショップが並ぶ通りにある古い雑居ビルの入り口に「Schatzkiste」と小さく書いた看板が控えめに出ているのを見つけた。非常に分かりにくい場所だった。暗く狭い階段を5階まで上る。厚い扉を開けると迎えてくれたのはメイドのエリスさんとルイさんだ。
席に着くと、エリスさんが持ってきたのは大きな鍵。伝票代わりだそうだ。30分500円の時間制で、メニューは飲み放題の紅茶と100〜350円のクッキーのみという。
メイドが紅茶に砂糖を入れてかき混ぜたり、吹いて冷ましたりなどのいわゆる「萌え」的接客はない。メイド服も黒のロングスカートに白いエプロンとシンプルだが、その立ち振る舞いには気品が感じられる。
10坪ほどの店内を見渡すと、床は西洋風石畳で、壁はしっくいで塗り固めている。使い古された感じのイスとテーブル、机や食器棚などの家具はアンティーク調で統一され、白熱灯のやさしい光も実にいい雰囲気。穏やかなBGMも気持ちを落ち着かせてくれる。
「ドイツ民家の屋根裏部屋なんですよ」とエリスさんが紅茶をいれてくれた。アキバにメイドカフェは数あれど、これほど作り込んだ店はなかなか見かけない。
実際、「萌え」の接客に力を入れるあまり、チープな内装に興ざめしてしまうことも多かった。エリスさんにこだわりの理由を聞いてみた。
エリスさんはもともと日曜大工や絵が趣味のオタクだった。学生時代はメイドをやっていたが、「自分の挙動で独自の世界観を作りたい」という強い思いから、構想を練り仲間に声をかけてメイドカフェを立ち上げた。テナントに木材やペンキを持ち込み、内装をすべて手作りし、平成18年3月にオープンした。
ただのメイドカフェでない理由は、内装以上に徹底して作り込んだ店の設定だ。店のホームページ(HP)にはこんな物語が載せられている。

























