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【こうして生まれた ヒット商品の舞台裏】キーコーヒー「ドリップオン」 (1/2ページ)
■3度の香りにこだわり
キーコーヒーの簡易抽出型コーヒー「ドリップオン」の売れ行きが好調だ。発売から10年が経過したロングセラーを、プレミアム感を強調した商品に一新。昨年9月の発売後3カ月間の出荷数は前年同期比3割増を記録した。
開発に着手したのは3年ほど前。もともと「インスタントコーヒーの延長線上」という位置づけだった簡易抽出型だが、市場の拡大とともに、本格的な香りと味を求める声が高まっていた。
「手軽さは評価されているが『しょせんは薄いコーヒー』というイメージも根強い。ペーパードリップをしのぐ香りを実現して新たな客層を取り込みたかった」と、同社マーケティング本部R&Dグループの藤田英忠・家庭用コーヒープロダクトマネージャーは振り返る。
こだわったのは「3度の香り」だ。(1)袋を開けた瞬間(2)お湯を注いだ瞬間(3)カップで飲むとき−それぞれのタイミングで感じる香りを最大限に高めるために知恵を絞った。
数杯分まとめて抽出する通常のペーパードリップに比べて、1杯取りの簡易抽出型は香りの量がどうしても少なくなる。そんなデメリットを補ったのが工場への専用ライン設置だった。

