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【プレーバック談話室】(8)「座席を譲れず居心地が悪く」“全席優先席”が本来

2007.12.29 16:41
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 川崎さんの投書が掲載されるや、座席の譲り合いや公共マナーをめぐるさまざまな意見が寄せられ、その一部は「談話室」でも紹介した。

 意見の多くは「決して無理をせず、そのまま座っていればいいのでは」というもので、神奈川県逗子市の三輪和子さんからは「『腰を痛めているので失礼します』と一言かけてみては」という投書も届いた(11月9日掲載)。川崎さん自身も掲載後に、周囲の知人らから「あまり気にせず、堂々と座っていれば」と言われたという。

 しかし、川崎さんは「やはり、できることなら私も高齢の方には席を譲りたい。それが日本人としての心意気ではないでしょうか」と話す。「電車やバスに乗っているときには、全席が優先座席だという気持ちでいるのが本来の姿だと思います。私のように体を痛めている人もいるので、外見からはわからず、難しい問題ですが」

 そして、「私の投書に対する意見をいただき、いろいろと学ばせていただきました。今回の紙面でのキャッチボールを通じて、言葉の力のすごさを感じました。この経験を大切にしていきたいと思っています」と話した。

 川崎さんの投書が紹介されたころ、阪神間を走る阪急電車が、「全席優先座席」という理念をあきらめ、優先座席を復活するニュースもあって、車内で席を譲ることの難しさが改めて浮き彫りになった。

 阪急が「全席優先座席」を撤廃した後、全国でこのコンセプトを実施しているのは横浜市営地下鉄くらい。

 同市交通局によると、「席を譲ってもらえない」「優先席を増やして」との声を受け平成15年から導入。「今回、阪急の方針転換があったが、『ハマっ子の意地にかけても継続せよ』という声も届いている。今後もこの方針を継続していく」と話している。

 ■自分も腰が悪く…

(自営業、川崎礼子=59)

 先日、結婚式に出席するため、大阪まで出かけた。途中、フェリー港から駅までバスに乗ったのだが、ある停留所で私よりかなり高齢の女性が、私が座っている座席の横に立った。

 できることなら、その女性に座席を譲りたいのだが、私も腰が悪く、ひどいときには歩くのも困難になる。駅の中も、時折座り込みながら移動する。

 結局、胸が痛み、居心地の悪い思いをしながらも、そのまま座席に座り、窓の外を見ていることにした。バスが駅につくまでの約30分間、その女性が短距離の乗客であることを願い、時間のたつのがとても長く感じられた。

 世の中には、若くても、体のどこかを痛めている人がいる。また、普段は元気でも、日によって体調が悪くなる人もいるだろう。

 そんな時、他の人たちはどうしているのだろう。ぜひ、意見を聞かせてほしい。

 あれから、何ともいえない複雑な気持ちを、今も引きずっている。

(香川県小豆島町=11月6日)

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