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「プリンター」 賢く簡単、年賀状作り 印刷時間短縮、操作も手軽
そろそろ年賀状の準備に本腰を…と焦り始めた人も多いはず。オリジナルの年賀状を作る際に活躍するのが、デジタルカメラで撮った画像を加工・印刷できるカラープリンターだ。写真の自動補正や印刷スピードの向上といった高機能に加え、操作の手軽さを売りにした製品が相次いで発売され、師走の量販店はにぎわっている。(海老沢類)
◆4秒で起動
「あて名印刷に便利」「写真に手書きメッセージ」。数十種類の家庭向けインクジェットプリンターをそろえる東京・秋葉原のヨドバシカメラマルチメディアAkibaには年賀状需要を狙ったキャッチコピーが並ぶ。
「今の主流はプリント機能だけでなくコピーやスキャンもできる複合機。なかでも2万円台の中級機種が売れ筋です」と売り場担当の亀田強さん。パソコンを使わずに写真をプリントできたり、はがきの両面を同時に印刷できたり…と、使い勝手のいいプリンターが増えている。
キヤノンが10月に発売した「ピクサス MP610」(2万円台前半)は同店で1日50台近く出ることもある人気商品。取り込んだ画像を自動解析し、ポートレート、風景、夜景などといったシーンに応じてコントラスト調整や逆光を補正する機能が売りだ。
また、L判写真1枚の印刷時間を従来機の約24秒から約18秒に短縮。電源ボタンを押してから4秒でキー操作ができるので、待ち時間のイライラも軽減されそうだ。
◆タッチパネル
エプソンの「カラリオ PM−A840」(2万円台前半)は「ナチュラルフェイス」機能を搭載し、写真の顔と実際に目で見たイメージとの誤差を補正する。好みに応じて「小顔・美白」にもプリントできる。手書き文字を写真と合成する機能もあり、「個性的な年賀状を作りたいという人に喜ばれている」とエプソン販売広報担当の鴨下昌人さん。
ITビジネスのコンサルティング会社、ガートナージャパン(東京)によると、国内のインクジェットプリンター出荷台数(今年1〜6月)は約282万台で前年同期に比べ4・3%減った。市場が成熟して、機能や印刷品質の差が小さくなる中、より簡単な操作を売りにする機種も多い。
日本ヒューレット・パッカードの「HPフォトスマートC8180」(メーカー直販、4万7880円)はインクジェット複合機では初めて液晶画面に触れるだけで操作できるタッチパネルを採用した。価格が高い最上位機種だが「扱いやすさが評価されて予想を上回る売れ行き」(広報部)という。
パソコンに苦手意識を持つシニア層の支持を集めるのが、カシオ計算機の小型フォトプリンター「プリン写(シャ)ル」シリーズだ。五十音配列のキーボードが付いていて、あて名の入力も可能。パソコンを一切使わずに写真入りのオリジナル年賀状が完成する。最新機種の「PCP−1000」(5万円前後)は従来機の2倍となる7型の液晶画面を採用。あて名を入力する際に見やすく、8枚の画像を並べて比較できるので便利だ。
◆ランニングコスト
プリンターの使い方は人それぞれ。購入する場合は、使用目的や頻度を考えて慎重に機種を選びたい。
総合情報サイト、オールアバウトで「はじめてのパソコン」のガイドを務める内川功一朗さんは「ウェブページも印刷するという人には、量産効果で安くなってきた複合機がおすすめ。写真や年賀状の印刷だけなら、持ち運びしやすく場所もとらない小型フォトプリンターが便利です」と指摘する。
忘れがちなのがランニングコストだ。店頭では各機種の1枚当たりの印刷コストが比較できるので、印刷量が多い人は確認しておきたい。内川さんは「プリンターを活用して、送る相手によって、使う写真やレイアウトを変えれば、年賀状作りの楽しみはぐんと広がります」と話している。

