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郵政民営化1カ月、「郵便定額小為替証書」は高い方が安い!? (1/2ページ)

2007.11.5 23:33
このニュースのトピックス相次ぐ値上げ

 郵政民営化を機に、戸籍謄本などの郵送を役所に依頼する際に使う「郵便定額小為替証書」の発行手数料が1枚10円から100円に値上げされ、安価な証書を複数枚買うよりも、高額の証書を1枚買ったほうが手数料を含めても料金が安くなるという“逆転現象”が発生、利用者ばかりか自治体の現場も混乱している。正規額以上の為替を送られた自治体側は、差額を利用者に返還せねば「横領」になりかねず、職員が手間をかけて返送するしかないからだ。民営化から1カ月余り。想定外の事態に、郵政関係者も「かつてないほど苦情がある」と頭を痛めている。

 郵便定額小為替は、主に遠隔地から自治体に、戸籍謄本などの証明書を取り寄せる場合に利用される送金方法。購入できる証書は「50円」「100円」などの7種類で、戸籍謄本代(全国一律450円)のような端数はない。

 ところが、10月1日の郵政民営化では、証書の発行手数料が、証書額にかかわらず、1枚当たり10円から100円に値上げされ、安い証書を複数枚買うよりも、高い証書を1枚買った方が割安になるという逆転現象が起きることになった。

 戸籍謄本の場合、400円と50円の為替証書2枚と手数料200円の計650円が必要だが、正規の料金より高い500円の証書1枚を購入すれば手数料は100円で計600円となり、50円安くなる。

 郵便定額小為替を発行する日本郵政グループ傘下のゆうちょ銀行(東京都)には、利用者や自治体から苦情が多数寄せられているといい、「これほどの問い合わせは、民営化前も含め、過去に例がない」(同行営業企画部)という。

 発行手数料は昭和36年以降、10円で据え置かれていたが、民営化で採算を見直した結果、証書の発行や管理、現金の受け渡しなどで相当のコストがかかることが分かり、値上げを決定。一方、「450円」など端数の証書を新たに作るのもシステム上難しいといい、ゆうちょ銀行では事実上のお手上げ状態という。

 最も困っているのは、為替を受け取る自治体側だ。大阪市でも民営化以降、戸籍謄本の郵送請求で、500円の為替証書を送付する利用者が続出。市のホームページなどで正規の額を購入するよう呼びかけているが、正規額以上の証書を1日に100件ほど取り扱う区もあるという。

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