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“鉄分”充填!行ってみました「鉄子の旅」 (1/5ページ)
「オタク」なる語が定着して何年だろう。「メード喫茶」を筆頭に、オタク文化もメジャー化し、日常の世界のものとなった。それでも暗いイメージを感じるのは、“鉄ちゃん”と呼ばれるオタクが蠢く鉄道趣味の世界だろう。ところが、そんな“鉄(テツ)”にカリスマが登場し、さらには「鉄子」と呼ばれる女性版の“鉄”まで急増しているらしい。また、千葉県のローカル線にて集団で「全駅で下車する」イベントまで開かれた。怖いもの見たさで覗いてみた“鉄”の世界とは−。(立川優)
日本の全9843駅を制覇…
どうしても理解したくない、いや、理解しにくい鉄道趣味。それが女性の間でも人気という。きっかけは、月刊誌「IKKI」(小学館、http://www.ikki-para.com/)に掲載された漫画「鉄子の旅」だ。作者の菊池直恵さんが、トラベルライターの横見浩彦さん(45)と全国を旅するルポマンガなのだが、「普通の女性」と「“鉄”の中の“鉄”」とのギャップを、夫婦漫才のように面白く描いており、“鉄”への偏見もどこへやら、読んでいて素直に楽しい作品である。
主人公、横見さんは、日本中のJR・私鉄すべての駅、計9843カ所で下車し尽くすという前代未聞の「偉業」を平成17(2005)年に達成した人だ。そんな彼の案内による旅だから安心、と思いきや作者を襲うのは“鉄”ゆえの波乱ばかり。旅の楽しみの「観光」「グルメ」は存在せず、ひたすら鉄道に乗らされる。駅弁でさえ列車の乗り換えを優先するあまりコンビ二弁当ばかりとなる。さらには、飛行機なら1時間半の東京−鹿児島を2泊3日費やし鈍行列車で移動する▽ローカル線の最終日、“鉄”の集団の一人でイベントに参加する▽廃線跡を歩いたり、ひとけのない駅で不審者がられつつ下車して、捨て置かれた“秘境駅”を見て興奮する−など、まさに「事実は小説より奇なり」を5年かけて地で行った。













