[PR]
ニュース: 生活 RSS feed
淀川水系に医薬品残留物 藻類に影響も 京大教授ら研究グループ調査 (1/2ページ)
このニュースのトピックス:環境・エコ
大阪、京都、滋賀の3府県にかかる淀川水系で、解熱剤や抗生物質など医薬品類の残留物質が77種検出され、藻類を使った実験で一部の物質に強い毒性が観察されたことが21日、京都大の田中宏明教授(環境工学)らの研究グループの調査で分かった。医薬品物質の水環境への混入は厚生労働省などの調査で判明しているが、生物への実験結果が明らかになるのは初めて。食物連鎖による生物濃縮で人体への影響も予想されるため、田中教授らは早急な対策を訴えている。
調査は、淀川水系の本川、支川、下水処理場付近の計33地点で採水し、京大付属流域圏総合環境質研究センター(大津市)で分析した。河川水からは、強心剤や高脂血症剤、抗不整脈剤、胃酸抑制剤など77種の物質が検出され、調査地点でほぼまんべんなく医薬品物質が出たという。
さらに、生態系への影響を調べるため、藻類のミカヅキモを使い、淀川水系で検出されたものと同じ医薬品物質を与えて、それぞれ成長のスピードを調査。その結果、解熱鎮痛剤や抗生物質など5物質が、藻類の成長を阻害する強い毒性を持っていることが判明した。中でも薬用せっけんなどに含まれる物質「トリクロサン」が、除草剤と変わらないほど強い毒性がみられたという。