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家庭用燃料電池「エネファーム」狙うはエコ覇権 敵は「オール電化」 (1/2ページ)

2009.6.11 12:04
このニュースのトピックス環境・エコ
エネファーム(家庭用燃料電池)の仕組みエネファーム(家庭用燃料電池)の仕組み

 自宅で発電できる家庭用燃料電池「エネファーム」をめぐる動きが活発化している。今月、販売を始めた大阪ガスは初年度販売目標1千台に対し、300台を受注。エネルギー効率が高く、給湯も可能な環境性能で普及を目指すが、課題は「価格」だ。一方で、関西電力などのヒートポンプ式電気給湯器「エコキュート」が低価格で攻勢を強める。エネファームは「相当なコストダウンがないと、将来がない」(関係者)との声も出ており、ハイブリット車並みの“エコヒット商品”になれるか?

 エネファームの強みはエネルギー利用率の高さだ。通常の電力は発電所から家庭に届くまでの送電ロスで、エネルギー利用率は40%程度。これに対し、家庭で発電するエネファームは、排熱も有効利用して80%の高効率を実現する。

 しかし、「当面は環境意識の高い人が対象にならざるを得ない」との声が聞こえてくる。原因は価格だ。大阪ガスのエネファームは本体価格325万5千円。国から上限140万円の補助金を受けるため、実勢価格は約180万円。

 オール電化で販売を伸ばすエコキュートは補助金を利用すると60〜90万円。発電はできず、二酸化炭素(CO2)削減効果は半分程度だが、価格面でエネファームが太刀打ちできない。

 

開発競争

 「経済性に差はないというが、実際に使用してみないと分からない」

 ガス事業者が打ち明けるのは、エネファームを開発する2陣営のタイプの違い。エネファームを製造するのは、東芝燃料電池システムとパナソニック、そして新日本石油と三洋電機の合弁会社のENEOSセルテックの3社。

 東芝とENEOSのシステムは、使用可能な出力範囲が250〜700ワットと電気の使用料が比較的少ない状態でも稼働できる。パナソニック製は300〜1千ワットと冷暖房など出力の大きい機器の多用に適する。

 大阪ガスは関西地区での家庭の電力使用を検証、「低い出力で長時間続く」との結果から東芝、ENEOSの方式を採用した。

 5月から販売を始めた東京ガスのほか、東邦ガスや西部ガスはパナソニック製を採用。各陣営の性能の優劣が、今後の普及の明暗を分ける可能性がある。

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エネファーム(家庭用燃料電池)の仕組み

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