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【解答乱麻】政策研究大学院大学教授・岡本薫 地球温暖化を歓迎する (1/2ページ)
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筆者は、地球温暖化は良いことだと考えている。
その理由は、文明の主たる担い手になっている民族について、選手交代をすべき時期だと考えるからだ。
今のペースで温暖化しても2100年の気温は実は「縄文時代と同程度」だ。
地球の温度は昔から激しく変化しており、人類誕生後だけを見ても、海面が現在より30メートル以上高かった高温期が何回もあった。
北極の氷はなかった時代の方が長いし、北海道にもサンゴ礁の化石がある。
多くの人々が「普通の状態」と思っている気温は、地球の歴史から見れば瞬間的な、たかだか過去200年程度のものにすぎない。
今の程度の温暖化で地球が悲鳴を上げるわけがなく、つまりこれは「地球の問題」ではない。では悲鳴を上げているのは誰か。
環境の「環」もenvironmentの「viron」も「誰かを中心とした周り(輪)」を意味する。
つまり環境の良しあしとは「特定の主体にとっての損得」という相対的な概念なのだ。嫌気バクテリアにとっては「酸素がない」のが「良い環境」なのである。
地球の温度が変化すると「現在の気温で得をしている人々」が損をするので、彼らが「大変なことが起こっている」と騒ぎ出すが、「より良い環境になる地域」もあるのだ。
地球上には、降雨帯(梅雨前線などが季節によって通過する雨の降りやすい地帯)と乾燥帯が、東西の帯として数本存在している。
北半球では、地球の温度が上がるとその帯全体が北上し、下がると南下する。気温変化で洪水や干魃(かんばつ)が起こるのは、その境目だ。
現在は、中近東・エジプト・サハラなどは乾燥帯にあるが高温だった5000年前の縄文時代は降雨帯にあったため、文明が発祥したのだ。

