ニュース: 生活 RSS feed
バイオコークスでCO2削減に成功 近畿大発表
このニュースのトピックス:温暖化
茶かすやジャガイモの皮でCO2 削減。近畿大(大阪府東大阪市)は16日、植物性廃棄物でできた固形燃料「バイオコークス」を石炭コークスの代わりに使い、約1割のCO2 削減に成功したと発表した。開発者の井田民男准教授は「化石燃料への依存や、原油価格の変動などのリスクを解決する国産エネルギーになる」とし、産業部門の温暖化対策の一つとして期待されている。
今回の実証実験は、今年4月末から今月にかけて、豊田自動織機東知多工場(愛知県)で実施。自動車エンジンの鋳造部品を製造するための炉で、石炭コークスの一部をバイオコークスに替えて実験した。結果、石炭コークスの重量11・4%を削減でき、同じ割合のCO2 を減らせたという。
井田准教授は「環境に優しいバイオマス資源を用いて鉄を溶かすことができることを実証できた」とし、「来年度の実用化に向けてバイオコークスの量産化に取り組みたい」と話した。
バイオコークスは、茶かすやコーヒーかす、ジャガイモやリンゴの皮など植物性廃棄物を原料とした固形燃料。原料となる植物がCO2 を吸収するものであるために、燃やしたときに排出するCO2 と相殺されるという。
また、飲料メーカーにとっても茶かすやコーヒーかすなどを廃棄する費用がかからなくなるメリットがあることから、井田准教授は「トウモロコシなどを使うバイオ燃料とは違い、廃棄物を使う点などからも理想的な燃料。環境問題とエネルギー問題を同時に解決できる」としている。