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【洞爺湖サミット】産業界の意向は反映 削減カギは「セクター別」と「原子力」
このニュースのトピックス:温暖化
北海道洞爺湖サミットが9日閉幕し、主議題の温室効果ガス削減では長期目標の進展が得られた。産業界は「首相のリーダーシップに敬意を表したい」(日本経団連・御手洗冨士夫会長)とし、中でも産業界が提唱してきた産業・分野別に削減を進めるセクター別アプローチを「とりわけ有益な手法」と位置づけられたことを歓迎している。
セクター別アプローチの扱いについては、日本化学工業協会の米倉弘昌会長(住友化学社長)は「化学業界でも支持され、各社のもつ環境・省エネ技術の海外移転を進める」と高く評価。また、日本鉄鋼連盟の宗岡正二会長(新日本製鉄社長)も「具体的な対応策の議論が着実に進展した」と成果を強調した。
電力や鉄鋼、セメントなどの業界団体は、米国、中国、インドなど7カ国で組織するアジア太平洋パートナーシップを中心にセクター別で削減を進める。各国の設備に最新技術を導入することで、鉄鋼で約1・3億トン、電力で約1・2億トン削減できるとし、中長期の目標達成に有効とみる。
また、「原子力を含む技術の採用および利用を促進する」と記された原子力発電の活用も、温暖化対策のカギを握る。電事連の調べでは国内の原子力発電所の稼働率が1%向上すれば、年300万トンのCO2削減が可能となる。米国や韓国などの原発稼働率は9割を超えるが、日本は過去10年の平均稼働率が73%に留まり、改善の余地も多い。
電気事業連合会の森詳介会長(関西電力社長)は「日本の培った安全技術やノウハウを提供し、原子力の平和利用に貢献する」と述べ、三菱重工も「社会の要請に技術で応え、貢献していきたい」としている。温暖化防止に向けた日本の取り組みが、世界の潮流となることが期待される。