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【生きもの異変 温暖化の足跡】(27)早まるホタル「初見日」 (1/2ページ)
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「まさか、こんな時期に…」。東京大神宮(東京・飯田橋)権禰宜(ごんねぎ)の木村明浩さんはわが目を疑った。
拝殿横のせせらぎでホタルが2匹、淡い光を点滅させながら舞っていた。
黒田清子さんの結婚式を控えた平成17年11月15日未明のこと。「お二人の祝福に出てきたにちがいない」。木村さんは今でもそう信じている。
板橋区ホタル飼育施設の阿部宣男さんは「幻想的なエピソードに水を差すようですが、温暖化の影響でしょう」と話す。
阿部さんは、自然に近い水辺の生態系を再現するホタルの飼育システムの開発者。東京大神宮を含め全国96カ所のせせらぎを整備した人だ。板橋区は昨年、特許を取得している。
境内に現れたのは成長の早いヘイケボタルらしい。本来、秋は幼虫のまま水中で暮らすのだが、温かさで春と錯覚して成虫になったのではないかという。
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ゲンジかヘイケボタルが光を発する姿が初めて確認される「初見日」−。これが年々早まっている。
気象庁によると、今年は熊本で5月6日に飛び始めた。平年より6日、昨年より8日早い。また、甲府は5月22日、金沢は6月1日で、これらも平年よりともに16日早い出現だ。
金沢と鳥取県の米子(5月27日)では、観測史上最も早かった。温暖化の影響を指摘する専門家は多い。
栃木県那須塩原市の塩原温泉で、温泉街に沿って流れる川やせせらぎにホタルを定着させる取り組みをしている「塩原ひかる会」の鈴木さゆみ会長は「例年6月20日ごろから見え始めるが、ここ数年1週間から10日早い。しかも一斉にワッと出ず、ばらけて出るようになった」と話す。

